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<フィギュア>紀平アクセルで今季世界2位「もっと上を」

11/10(土) 21:01配信

毎日新聞

 ◇フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第2日(10日・広島県立総合体育館)

【初優勝した紀平のフリー演技など】NHK杯10日の写真特集

 氷上に巻き起こした美しい嵐。それは才能豊かな16歳、紀平の飛躍を予感させるものとなった。SP5位から巻き返してGPシリーズデビュー戦で優勝。「ほぼ最高の演技。ほんとに一生残るであろう演技」と喜んだ。

 カギだったのは、2本のトリプルアクセル(3回転半)。最初の3回転トーループとの連続ジャンプは、着氷までの流れがスムーズだった。続く単発ジャンプは高さがあった。動画を何度も見て、踏み切り時の構え方や、踏み切りのタイミングを修正してきた。2本の大技だけで、男子選手も顔負けの25.92点も稼いだ。

 雷鳴から始まり、雷鳴に終わる演目「ビューティフル・ストーム」。波の音などの自然音も織り込まれたピアノの旋律は、紀平のみずみずしさを引き立てた。ミスなく演じきって自然と両手で大きなガッツポーズが出た。

 SP前日、浜田美栄コーチから、広島への原爆で13歳で亡くなった浜田コーチの伯母の話などを聞かされ「才能とチャンスに恵まれたのだから、生かしてほしい。好きなことをやり続けられるのだから、ベストを尽くそう」と激励された。共に指導を受ける宮原と黙って耳を傾け「見ている人に勇気を与える演技をしたい」と気持ちを新たにしたという。

 フリーでも合計でも今季世界2位となる得点に「点数は満足。(出来は)98点。もっと上を目指したい」。4年後の北京五輪に向けた夢のある物語がこの夜、始まった。【福田智沙】

最終更新:11/10(土) 22:24
毎日新聞

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