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NHK杯優勝の紀平梨花、トリプルアクセル2本成功で逆転

11/10(土) 21:21配信

産経新聞

 静寂に包まれていた会場が、大歓声で揺れた。演技冒頭、紀平梨花はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3回転トーループとのコンビネーションで決めた。続けて単発のトリプルアクセルも決め、大逆転で日本人初となるGPデビュー戦優勝をたぐり寄せた。

 ミスなく滑りきった。「一つ一つのジャンプに集中すればできる」と、手を上げて出来栄え点(GOE)を稼ぐなど圧巻の滑りで演技後は観客も総立ち。「自然に出た」という両手を上げたガッツポーズで応えた。154・72点の高いスコアに会場はどよめき、自身も「こんなに点数が出るとは思わなかった」と興奮を抑えられなかった。

 9日のSPはトリプルアクセルの転倒が響き、5位と出遅れた。その夜は好調だった4日までの西日本選手権と失敗したSPの映像を何度も見比べ、踏み切りのタイミングなどをイメージ。この日午前の公式練習では上半身が前傾しないよう入念に動きを確認。成功する感覚を体に覚えさせて万全の状態をつくった。

 昨年のNHK杯はスタンドで観戦し、自分が演技する日を夢見た。選考会を勝ち抜いてつかみ取った大舞台で最高の結果をつかんだ16歳のニューヒロインは「お客さんがたくさん入って、滑っている時間をこんなに楽しいと感じたのは初めてだった」と満面の笑みだった。(田中充)

最終更新:11/10(土) 21:21
産経新聞

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