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米中、南シナ海で溝鮮明 外交・安全保障対話

11/10(土) 22:12配信

産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】米中の外交・国防担当閣僚による「外交・安全保障対話」が9日、ワシントンの国務省で開かれた。ポンペオ国務長官は共同記者会見で、懸案の南シナ海情勢について「中国の行動と(人工島の)軍事拠点化を引き続き懸念している」と表明。これに対し中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けっち)共産党政治局員(外交担当)は「米国は中国の支配権と安全保障上の利益を侵害すべきでない」と反論するなど、米中間の溝が改めて鮮明となった。

 ポンペオ氏は今回の対話について「非常に生産的だった」と述べ、「米国は中国との冷戦や中国封じ込めの政策を希求していない。中国が確実に責任を持って公正に行動することを望んでいる」と強調した。

 両氏は北朝鮮の非核化実現で一致したことなどを明らかにし、「米国は友好的かつ建設的な対話を求めていく」(ポンペオ氏)、「健全で着実な米中関係の発展は世界の利益に最もかなう」(楊氏)と指摘。関係強化の意向をにじませた。

 しかし、南シナ海問題で、楊氏は人工島の軍事拠点化が「外部の脅威に対抗するのに必要だ」と主張。米軍が展開する「航行の自由」作戦について「軍事行動の口実に使ってはならない」と牽制し、艦船による島への接近をやめるよう要請したと明らかにした。

 これに対し、対話に参加したマティス国防長官は記者会見で「米国は国際法に沿って南シナ海を自由に航行する」と言明し、同作戦を中止する意思はないことを明確にした。

最終更新:11/10(土) 22:12
産経新聞

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