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攻撃力に堅守備えたJ1川崎 勝ち点13差覆す

11/10(土) 23:23配信

産経新聞

 敵地でC大阪に敗れて川崎の2連覇は決まった。最終節で逆転優勝した昨季と違い、今季は王者として各チームから追われる立場。「がむしゃらでよかった去年とは違う。今日は追われるものの大変さを実感した。優勝できてほっとしている」。大島は疲れ切った表情で口にした。

 0-1の終盤に家長のPKで追いついた後だった。勝ちに行くか、引き分けを狙うか、チーム全員で同じ絵を描けなかった。「あれ、どうなんだろうと思っていた隙にやられた」と谷口。終了間際にクロスへの対応が遅れ、勝ち越された。

 後味が悪い2連覇の空気は、負傷でベンチ外だった小林がピッチに降りてようやく吹き飛んだ。「1年間の積み重ねが実を結んだ」と喜び、仲間にも笑顔が広がった。

 最大で勝ち点13差をつけられた広島を地道に追い、逆転した。2年目の鬼木監督は今季、リーグ随一のパス主体の攻撃をより生かすため「攻撃のための守備」を意識づけた。「うまい選手が(地道に汗をかくプレーを)やり続ければ鬼に金棒」と強調し、選手にハードワークを求め続けた。

 指揮官は再三「規律」という言葉を用い、3年連続得点王の大久保でさえ、シーズン途中で磐田に移籍する厳しさをみせた。J1最少の26失点はその成果といっていい。

 強さは盤石ではない。この日はC大阪に球際で競り負ける場面が多かった。成熟させてきた前線からの厳しい守備も機能せず2失点した。「価値ある優勝だけど、今日みたいなタフな試合に勝つ強さを身に付けることが大事。一発勝負に強いチームにならないと」と阿部。黄金時代を迎えようとしても、伸びしろはある。(五十嵐一)

最終更新:11/10(土) 23:23
産経新聞

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