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日本のトップシーンを走るカナダ人アーティストが考える多文化共生の道 MONKEY MAJIKに聞いた

11/10(土) 7:02配信

BuzzFeed Japan

18年走り続けてきたトップシーン

日本で18年にわたり音楽活動を続け、武道館のワンマンライブやチャート1位獲得など、人気と実力を兼ね備えたトップミュージシャンとして活動を続けるカナダ人の兄弟がいる。

バンド「MONKEY MAJIK」でボーカルとギターを務めるメイナード・プラント(43)と、弟のブレイズ(38)だ。

青森でバンドを結成。仙台に拠点を移した。

メジャーデビュー後も宮城県に暮らし続ける2人が見続けてきた、日本とは。

そして、日本の地域社会で外国人と共生していく道とは。【BuzzFeed Japan / 貫洞欣寛】

日本の言葉と文化を柔軟に受け入れた背景は

2人は成人してから来日して日本語を学び、音楽を含めて日本の文化を受け入れ、日本で暮らし続けてきた。

日本語にはよどみがなく、このインタビューも主に日本語で行った。

日本という、全く異なる文化に飛び込むことができた背景には何があるのか。

メイナードは言う。「もしかすると日本語を覚えられたのも、(英語に加え)フランス語を身につけたことで、言語的な能力が発達したのかもしれない」と。

どういうことなのか。

マイノリティの環境に飛び込んだマジョリティ

2人が育ったのは、カナダの首都オタワのバニエ地区だ。

オタワは主に英語が使われている都市だが、バニエは歴史的に、フランス系が多数派を占めてきた。今もフランス語を話すアフリカ系や中東系など、さまざまな文化的背景を持つ住民が集まっている。

「あのころのバニエは何というか、ラフな地域だった。『どこの出身だ』と聞かれてバニエと答えると、だいたいみんな、『ああ、OK、OK』となってた」と、ブレイズは笑う。「不思議な文化がある地域だった」。

不思議な文化

2人の両親は英語を母語とし、家庭内の会話もすべて英語だった。だが、フランス語もできた方が将来の幅が広がるという両親の方針もあり、子どもたちはフランス語教育の学校に通った。

カナダは、英語とフランス語の二言語主義を採る国だ。

16世紀からフランス人が入植を始めたが、北米大陸の覇権を争った英仏間の戦争の結果、フランスが敗れて英国領となったという経緯から、フランス系の文化との言語が維持されているためだ。

2016年国勢調査では、英語を母語とするのは国民の58%で、21%はフランス語を母語とする。18%は英仏両語を話す。

セリーヌ・ディオンやアヴリル・ラヴィーンらフランス系のセレブも少なくない。現首相ジャスティン・トルドーもフランス系の家系。自らの選挙区モントリオールでは、ジャスティンではなく、フランス語読みで「ジュスタン」と呼ばれる。

メイナードとブレイズの場合、英語系という「マジョリティ」が、あえてマイノリティの環境に身を置いた、ということになる。

家庭では英語、学校ではフランス語。学校の外でもクラスメートとはフランス語、オタワ中心部での買い物などは英語という風に、日々の暮らしの中で、常に二つの言語と文化の間を行き来した。

2人はバイリンガルに成長した。とはいえ「バイリンガルになるというのは、そんなに簡単なことではなかった」という。

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最終更新:11/10(土) 9:28
BuzzFeed Japan

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