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「きかんしゃトーマス」がリニューアル、難民の女の子機関車登場

2018/11/10(土) 13:20配信

The Telegraph

【記者:Bill Gardner】
 人気アニメ「きかんしゃトーマス(Thomas the Tank Engine)」の新シリーズに、ケニア出身「ホームレス」の女の子機関車、ニア(Nia)が登場している。国連(UN)の助言により誕生したキャラクターで、番組を見る子どもたちに難民について学んでもらうことが目的だ。

 ニアは、トーマス(Thomas)たちが走る架空の島ソドー(Sodor)島に登場した初の黒人の女の子キャラクター。新シリーズにはこの他、インド出身のアシマ(Ashima)、オーストラリア出身のシェイン(Shane)など、国際色豊かな機関車が登場している。

 男女比のバランスを考慮したストーリー設定は、UNウィメン(UN Women)のアフリカプログラム顧問、トルーロペ・ルイス・タモカ(Tolulope Lewis-Tamoka)氏の助言に基づき作られた。

「ニアには家がないため、ソドー島にとどまらなければならない。この島でトーマスは、ニアと助け合いながら仕事をこなしていく」と、ルイス・タモカ氏は英ラジオ・タイムズ(Radio Times)誌に語っている。

「誰かのことを難民と呼ばなくても、難民とはどういう存在なのかを子どもたちに分かってもらうことはできる。自分と違って見える人が、近所に住むことだってあるし、親友になることだってあるかもしれない」

 新シリーズは、110か国以上、33言語で放送されている。ルイス・タモカ氏は、将来的にこの番組が、女の子に対する暴力、男女同一賃金、女子教育などの問題を扱う「素晴らしい場」になる可能性もあると主張し、こう続けている。

「可能性は無限だ」

 英労働党のメアリー・クレイ(Mary Creagh)議員は2013年、「きかんしゃトーマス」によって「否定的なステレオタイプ(固定観念)」が定着すると苦言を呈し、女の子にも列車の運転士になる夢を持ってもらうよう、女性の機関車キャラクターを増やす必要があると述べていた。

 新シリーズについては、原作者ウィルバート・オードリー(Wilbert Awdry)氏の遺族も支持を表明している。「きかんしゃトーマス」はもともと、1940年代にオードリー氏が息子を楽しませるために書いた物語だった。1984年にアニメ化され、ナレーターにはビートルズ(The Beatles)の元ドラマー、リンゴ・スター(Ringo Starr)さんが起用された。

 オードリー氏の娘、クレア・チャンバース(Clare Chambers)さんは、「私たちは、トーマスのシリーズには少々こだわってきたが、物事を少し変えていく必要があることは理解している」と述べている。

「トーマスの物語は男の子にも女の子にも愛されてきた。機関車キャラクターの男女比を考慮することで、女の子がもっと興味を持ち続けてくれるなら、これほど素晴らしいことはない。私たちが一番気にかけているのは、このシリーズを人々の元にいつまでも届けていくことなのだから」【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2018/11/10(土) 13:20
The Telegraph

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