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提唱者が解説 「旅育」で養う子供の生きる力と親子の絆

11/11(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 食育をはじめ、名詞に「育」をつけた言葉が目立つ。「旅育」は、その名の通り旅を子供の発育に生かそうという取り組みだ。要は「かわいい子には旅をさせよ」ということだが、単に旅をさせればいいのか。

「旅は普段と違う環境で新しい体験をする絶好のチャンスです。いつもの旅も、親のちょっとした関わり方で、子供の脳が刺激され、自立心や感受性、考える力や行動力が鍛えられます」

 こう言うのは、旅行ジャーナリストの村田和子氏。現在高校生になる愛息との旅の経験をもとに、「親子の旅育メソッド」を2013年に提唱。それをわかりやすくまとめた「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK」(日本実業出版社)が今年6月に発売され、教育熱心な親の間で話題だ。

「旅の場所よりも何をするかが大切。子供の自己肯定力、コミュニケーション力、知恵、そして親子の絆を育めるように、旅の前後にひと手間を加えるのがポイントです」

 そのためのコツは次の5つだ。

(1)旅の計画や準備は子供と一緒にする

 旅のプランを練るのは頭を使う。子供を参加させない手はない。自分で考えられない小さい子供には、プランを選ばせるのも効果的だそう。

(2)役割や目的を設定し、褒めて成功体験に

 小さなことで構わない。何かを達成したら、たくさん褒めること。責任感と積極性、粘り強さが養われ、成功体験は自信につながる。

(3)旅先ではあえて親子別々で過ごす時間をつくる

 家族一緒に行動するのはいいが、それでは日常の延長でしかない。子供だけの体験プログラムなどを活用し、いつもと違う環境で過ごすと、得るものが大きくなる。

(4)本物に多く触れる

 自然や芸術、文化など、できるだけ「本物」に触れる機会を持たせたい。近頃の現代美術は体感型で子供も楽しめるものが多い。

(5)思い出を形にして残す

 写真を整理したり、絵日記を書いたり、何でもいい。帰宅後の振り返りが旅育効果を高める。旅先から自宅宛てに絵ハガキなどを投函するのもオススメだ。

「特に効果的なのは3~9歳の時期。私の息子も小5まで旅行漬けでしたが、中学受験に成功しました。旅の見聞が教科に役立つのはもちろん、学ぶ楽しさを知り、粘り強さや順応性も旅で育まれたと思います」

 さっそく親子で出かけてみては?

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