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浜松国際ピアノコンクール 勝者が弾くピアノは…

11/11(日) 7:32配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市中区のアクトシティ浜松で開催中の第10回浜松国際ピアノコンクール(市、市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)で、勝ち進むピアニストが弾くのは、同市に本社を置くヤマハか、河合楽器製作所か、米国のスタインウェイか-。13日までの1次予選に、全出場者88人はそれぞれ運命を共にする1台を3社のピアノの中から選び、臨んでいる。審査員や聴衆と別に、「楽器のまち」のピアノメーカーも、ステージへ熱い視線を注ぐ。

 出場者は予選前の6~8日、会場で実際に試し弾きをするなどして、自身が弾くピアノを選択した。他のコンクールで好まれるスタインウェイよりも、地元2社を選ぶ出場者が多いのが通例だ。

 1次予選の段階で最多の39人が選んだのはヤマハの「CFX」。ピアノ事業推進部の田所武寛主幹(37)は「私たちのピアノに将来を預けてくれた」と喜ぶ。技術者を含むチームを組んで臨み、出場者の意見を製品開発に生かす。

 河合楽器の「SK-EX」は28人が選んだ。日下昌和専務取締役執行役員(64)は「ピアノ作り、音作りを認めてもらえた」と手応えを語る。前回はこのピアノを弾いた出場者が優勝。海外でも「シゲルカワイ」シリーズの認知が進み、「社員に自信や誇りが生まれた」と効果を話す。

 過去9回の同コンクールで優勝者が使ったピアノは、7回がヤマハ、2回が河合楽器。両社の担当者はともに「メーカーのコンクールではない」とこだわらない姿勢を見せるが、技術を注ぎ込んだ最高のピアノをアピールする好機なのは間違いない。

 両社は期間中、出場者に練習場所を提供し、困り事の相談に乗るなどのサポート態勢を敷く。「最高のパフォーマンスで演奏してもらうのが役割」とヤマハの田所主幹。河合楽器の日下専務も「コンクール後も付き合いを続けていきたい」と話し、若きピアニストたちの戦いの行方に注目する。

静岡新聞社

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