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94歳男性がやり残した夢…高校のブラバンで演奏デビュー!

11/11(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 いくつになったって、夢はかなえられる。米オレゴン州の94歳男性がかなえたのは……。

 地元紙「ジ・オレゴニアン」(10月27日付電子版)などによると、この男性は、同州ウィルソンビルの高齢者施設に住むフランク・ウォルシュさん(写真右)。

 米陸軍の兵士として第2次世界大戦に従軍し、フランス、ドイツ、ベルギーで戦った。ベルギーでトラックに乗って移動中、ドイツ軍の戦車の砲撃を受けて負傷。同乗していた兵士は死亡したという。

 除隊後、故郷オレゴン州に戻り、オレゴン大学を卒業。約40年間、州内のさまざまな学校で教鞭を執った。

 結婚して62年間連れ添い、家族を育て上げたが、妻には数年前に先立たれた。しかしその後、近所に住むローズマリー・アッカーさん(87=同左)と知り合い、交際。今も週3回のデートを楽しんでいる。

 満ち足りた人生だが、フランクさんにはひとつだけ、やり残した夢があった。

 高校のブランスバンドで演奏することだ。

 フランクさんの夢を知った高齢者施設の責任者は、近所にあるウィルソンビル高校のブラスバンド部の顧問チャド・デービスさんに相談してみた。チャドさんが部員たちに聞いてみると、「おお、すげ~!」と前向きな反応。

 フランクさんには楽器の演奏経験がなかったので、シンバルを担当してもらうことに。

「フランクさんは楽譜を読む必要はありません。曲によって、ビートに乗り、2拍目と4拍目、もしくは全てのビート、1、2、3、4でシンバルを鳴らしてくれればいいのです」

 ブラバンに参加できることが分かり、フランクさんは大喜び。通常のシンバルは重たすぎるので、ドラムキットから小さめのシンバルを取ってきて使用することにし、猛練習を開始した。

 バンドでプレーするのはもちろん、1人でユーチューブを見ながら演奏の仕方を研究し、シンバルの持ち方も工夫した。

 そして数週間後の10月19日夜。いよいよ、同校とポートランドのウイルソン高校とのアメフトの試合の応援に参加した。

 フランクさんは、ブラバンの最前列にローズマリーさんと共に座り、演奏に参加。多少、ビートを外したりもしたが、見事に最後までシンバルを鳴らし続けた。

 観客から大喝采を受けたのはもちろんだ。

 フランクさんは今も練習を続けている。

「また参加させてくれるなら、ぜひ、またやりたいね」と語った。

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