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<北海道>「おもちゃ病院」人気 “治療”待ちも 滝川工高

11/11(日) 9:46配信

毎日新聞

 北海道滝川市の滝川工業高校(斉藤穣校長、172人)で今年4月、電子機械科3年生6人が「おもちゃ病院」を開院した。地元だけでなく道内各地から多くのおもちゃが集まり、“治療”待ちの人気となっている。

 受け付けると「診断書」を作成し、壊れた原因の特定から始める。おもちゃの設計図や説明書がないことも多く、医師にあたる生徒たちは商品のホームページを探すなどして目の前のおもちゃと真剣に向き合う。

 「病院」は、グループを指導する実習助手の岸本あすかさん(22)の学生時代の体験がきっかけ。岸本さんが旭川市の定時制工業高校に通っていた時、市の行事で、その場でおもちゃを直すイベントに加わった。「修理中に思い出を聞かせてもらい、おもちゃが直ると目の前で喜んでもらえた。『ものを大切にする』ことを教えてもらった」と語る。

 同科ではこれまでも毎週水曜日の4~6限目、グループに分かれ、地域に貢献するさまざまな課題研究に取り組んできたが、3年前に実習助手として赴任した岸本さんの呼びかけで今春、病院が始まった。

 最初は内部の仕組みも分からない状態から原因を特定し、修理することで電子機械技術の腕が磨かれる。ものの大切さも実感するようになった。リーダーの小林洪一さん(17)は「達成感が一番ある授業。以前、しゃべる人形の電池ボックスの金属部分がすべてさびていて、一から接続金具を手作りした。放課後も作業して2週間で人形が話し出した瞬間が忘れられない」。

 特殊部品を購入しなければ直らない場合や送料は費用がかかるが、修理は無料。海外製などどうしても特殊な部品が手に入らない場合に直しきれず返却したケースも数回あったが、これまでに26個のおもちゃを修理して依頼主に届けた。問い合わせは同校(0125・22・1601)。【貝塚太一】

最終更新:11/11(日) 9:51
毎日新聞

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