ここから本文です

豊洲市場、開場1カ月で想定外の問題も 悪臭、粉じん…解決策は?

11/11(日) 6:00配信

スポニチアネックス

 東京都江東区の豊洲市場が旧築地市場(中央区)から移転、開場してから11日で1カ月を迎える。オープン直後には道路渋滞で混乱したものの徐々に解消し、取引量もほぼ変わらずスムーズな出だしとなった。一方で、移転前に想定されていなかった新たな問題も出てきている。豊洲の現状と対策を取材した。

【写真】暫定開通した「環状2号線」のうちの豊洲と築地をつなぐ地上道路

 豊洲市場は土曜日の10日も、市場で働く業者や買い出し人、見学客らでにぎわった。環状2号線の暫定開通で物流が改善され、10月中の水産物の一日平均取扱量は約1300トンで旧市場と同水準。都の担当者は「順調なスタート」と話す。

 一方で課題も浮上。都の豊洲市場管理課に対策を尋ねた。

 ▽悪臭 鮮魚などを扱う水産棟で「換気が悪く臭いがきつい」という苦情が上がる。「たくあんとイカが混ざったような臭い」と話す人もいる。衛生管理を重視した閉鎖型施設ゆえの問題とみられ、都は「空調設備による換気量を増やして対応している」とする。

 ▽粉じん 室内で小型車ターレが動くためか「喉がいがらっぽい」とマスクを着ける人も。市場業界から対策を求められ、こちらも都は換気量を調整しているという。

 ▽排水溝の詰まり 世界基準に合わせ、排水溝にゴミを流さないことを前提に小さめにつくられているが、一部の業者が従来通り流しているため。都は豊洲版に改訂した品質・衛生管理マニュアルに基づき指導。業者は「新しい場所のやり方に慣れないと」

 ▽タバコ 原則禁煙で建物内には禁煙を知らせる貼り紙が多数あるが、長年の習慣からか堂々と喫煙する関係者も。都は「“敷地内禁煙”という貼り紙で注意喚起している」

 ▽温度管理 室温を一定に保つ「コールドチェーン」が売りだが、持ち込まれた冷蔵庫の放熱などで室温が上がり、冷凍の魚が溶けることも。対策は空調の設定温度を当初の25度から20度に変更。

 ▽照明 LED照明が新たに採用されたが当初「明るすぎてマグロの断面が見えにくい」との声もあったが、都は「開場前に意見交換して選定した。変更の要望は来ていない」

 ▽事故 開場初日にターレによる人身事故が発生。築地になかったスロープ運転などに慣れる時間が必要。都は時速8キロ以下の速度制限や、警備員の増員で対応している。

あなたにおすすめの記事