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包装作業請け負い スーパー対応強化 開場1カ月の豊洲市場

11/11(日) 7:06配信

日本農業新聞

 11日で開場1カ月を迎える東京都中央卸売市場豊洲市場で、東京の市場では初となる定温環境での野菜や果物の小分けやカット、包装(パッキング)を担う施設が稼働した。青果卸の東京シティ青果のグループ会社が運営し、人手不足に悩むスーパーや仲卸の代わりに対応することで、需要をつかむ戦略だ。市場関係者は「包装作業などを市場が請け負うことで、実需は仕入れた商品をそのまま売り場に並べられる。スーパとの商談で強みになる」と有望視する。

 施設の設置は、青果売り場に並ぶ商品の袋詰めやカットといった作業が、人手不足でスーパーの負担となっていることを踏まえた。築地市場では、野菜のカット作業などができる施設はなかった。近年、高まっている加工や小分けニーズに市場で対応するのが都の狙いだ。

 パッキング作業は、東京シティ青果のグループ会社の「東京シティ商事」が担当。仲卸から受注して(1)箱にばら詰めされた青果物を、袋やパックに小分けして詰め直す(2)カットした野菜をビニールでラッピングする──などの作業を手掛け、内容に応じた料金を受け取る。卸が直接発注し、パッキング済みの青果物を仲卸に販売するケースもあるという。

 東京シティ商事は、年内は商品数で25万~30万点のパッキング作業を請け負う方針。都内のスーパーを顧客に持つ仲卸「かねす鈴家」の竹村広貴社長は「幅広い荷姿を提案できるようになった」と評価する。東京シティ青果は来年、パッキング作業の受注を70万点に増やし、スーパーとの取引強化につなげる考えだ。

日本農業新聞

最終更新:11/11(日) 7:06
日本農業新聞

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