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次世代新幹線N700S、車内は「走る実験室」だった 乗り込んだ瞬間から「違和感」

11/11(日) 14:10配信

乗りものニュース

見慣れたような車内に、見慣れぬもの多数

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 量産に先行して製造した「確認試験車」で、2018年3月から走行試験が実施されている東海道新幹線の次世代車両「N700S」。JR東海がその車内を2018年10月、同社の浜松工場(静岡県浜松市)で報道陣へ公開しました。

【写真】計器やモニターが並べられたN700S車内

 その車内は、まず乗り込んだデッキから通常とは異なる雰囲気。各所よりのびてきたケーブルが、何本も目に入ります。

 このケーブルが続く客室に進むと、座席の上、もしくはそれを取り外したところに、測定機器やモニターなどが置かれていました。荷棚にはネットワークハブがむき出しで置かれ、LANケーブルがはっています。

 このN700S確認試験車は、実際の営業運転を想定したテストも行うべく、座席などの車内設備も営業車両のように整えられています。つまり、いわば“見慣れた新幹線”の車内にそうしたケーブルや機器が設置されている形で、見慣れているようで見慣れない、独特の雰囲気です。

 車内は全てが公開されたわけではなく、各所に白い覆いがかけられていました。それもまたミステリアスで、次世代を目指す「走る実験室」の空気を醸し出しています。

N700S、車内でどんな試験をしているのか?

 このたびのN700S車内公開では、「集電性能測定」と「走行安全性測定」の様子を見学できました(公開されたのは、実際にその測定を行っている最中ではなく、その再現風景)。

「集電性能測定」は、電気が流れている線路上空に張られた架線と、そこから車両へ電気を取り込むパンタグラフに関する測定。パンタグラフは柔軟に動き、架線に追従するよう作られていますが、架線から離れてしまうこと(離線)もあります。

 この「離線」の状況を測定するもので、「電流式測定」「光学式測定」という2種類を実施。前者は、パンタグラフに流れる電流を電流計で測定するもので、後者は、離線の際に生じるアークの光を検知するものです。パンタグラフと架線のあいだで「バチッ」とするのが「アーク」。電流計と合わせて、「バチッ」を光学的に検知し、より詳しく離線状況をチェックしている形になります。このアーク発生により、ただちに走行に支障が出るわけではありませんが、騒音の発生、パンタグラフや架線へのダメージといった問題があるそうです。

 ちなみに次世代新幹線N700Sは、架線への追従性能を向上させるべく、パンタグラフの架線と接触する部分が柔らかくたわむ構造になっています。

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最終更新:11/11(日) 20:42
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