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無料で猫の不妊・去勢手術をする動物病院 1年半で1万匹受け入れ

11/11(日) 10:03配信

sippo

 無料で猫の不妊・去勢手術をする動物病院が東京・杉並にある。名前は「ねこけん動物病院」。NPO法人「ねこけん」代表理事の溝上奈緒子さん(43)が、クラウドファンディングで支援を募って2017年に開設した。開院からの約1年半で、受け入れた猫は約1万匹。経済的負担を和らげることで、不妊・去勢手術が広がり、殺処分される動物がゼロになるように、活動を続けている。

【写真特集】不妊・去勢手術を受けに来た猫たち

 10月末のある平日。診察が始まる午前9時を過ぎると、ねこけん動物病院にはケージやキャリーケースを持った人たちが次々とやってきた。

「7匹お願いします」。野良猫の保護活動を行っている団体「ペットと暮らす街づくり支援センター」代表の嶋根康文さん(49)は、キャリーケースを両手に抱えてやってきた。

 7匹はすべて保護した野良猫。ここで不妊・去勢手術をして、新たな飼い主を見つける。嶋根さんは「年間100~110匹の野良猫を捕まえて、不妊・去勢手術をしている。ボランティアの集まりなので、すべて自腹でやってきた。こういう病院があるとありがたい」と話す。

 この日、予約のあったのは13匹。すべて午前中に病院へやって来た。多いときは1日25~30匹、少ない日でも10匹ほどを受け入れる。手術にかかる時間は、メスの場合15~30分、オスは5分程度だ。常勤の獣医師が1人、ほかに4人の獣医師がボランティアとして活動する。ワクチンやノミ取りなども、平均的な価格の数分の一で受け付ける。犬も対象にする予定だったが、現在、犬の受け入れは休止しているという。

開院資金はクラウドファンディングで

 溝上さんは病院設立のため、2016年8月にA-portでクラウドファンディングをスタート。118日間で、560人から目標の500万円を大きく上回る885万7655円が寄せられた。集まった資金は安全に手術をおこなうための医療機器の購入や内装費用のために活用。ねこけん動物病院は2017年4月に開院した。

 現在、病院の家賃や獣医師の人件費、医薬品など病院の運営にかかる費用は、溝上さんが経営するペット用品などを扱う会員制ショッピングサイトで集まった会費を当てている。

 ねこけん動物病院では、捕まえた野良猫に手術をして屋外に返す場合や、猫を保護して次の飼い主を見つける場合はもちろん、飼い猫も対象にしている。

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最終更新:11/11(日) 10:12
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