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スイーツ、チーズ、ホエー豚 3本柱でガッチリ! 田中義剛さん(八戸出身)の「花畑牧場」

11/11(日) 11:07配信

デーリー東北新聞社

 青森県八戸市出身でタレントの田中義剛氏(60)が経営する「花畑牧場」(北海道中札内村)が業績を拡大している。主に飲食店向けに出荷する業務用の「ラクレットチーズ」が好調なほか、コンビニ向けのスイーツや「ホエー豚」の加工品が安定的に推移し、かつて爆発的にヒットした「生キャラメル」だけに頼らない経営体制を構築した。タイにチーズ専門店の開設を予定するなど、海外を見据えた動きも加速させている。

 田中氏は青森県立八戸北高を卒業後、牧場開設を志して北海道の酪農学園大学に進学した。タレント業で開設資金を稼ぎ、1992年に花畑牧場を創業。10年ほど前の生キャラメルのヒットによって、牧場は一躍有名になった。

 現在は道内4工場体制で、生キャラメルを含む「スイーツ」「チーズ」「ホエー豚」を3本柱として生産している。従業員は約300人。売上高は非公開だが、生キャラメルのヒット時を上回っているという。

 好調のラクレットは専用オーブンで溶かして、客の目の前で料理の上に掛けるチーズ。テレビや会員制交流サイト(SNS)を通じて情報が広まり、人気に火が付いた。花畑牧場は飲食店に3万~4万円のオーブンを無料で配る販促などを行い、浸透を図ってきた。

 田中氏は「7年前から手掛け、昨年ブレークした。花畑牧場は国内シェアの9割を占めており、今は生産が追い付かない状況だ」とする。チーズ部門では「生モッツァレラ」も伸びており、「牛乳の調達量から計算すると、手作りチーズの生産量では国内トップ」(田中氏)だという。

 スイーツ部門では、コンビニチェーン・ローソンのタルトを一手に手掛け、24時間体制で生産に当たっている。生キャラメルについては「かつてほどの売り上げはないが、今でも北海道土産のベスト10に入る安定的な商品」と指摘。一方で「10年前のブームは反動が厳しく、生産調整で地獄を見た。もうヒット商品は要らない」とも吐露した。

 ホエー豚は、チーズ工場で出た絞り汁(ホエー)を与えて育てる。栄養を豊富に含んでおり、豚が丈夫に早く育つという。花畑牧場では調理用の精肉のほか、生ハムやベーコンなどに加工して販売。コンビニチェーン・ファミリーマート向けにはサラミやジャーキーとして出荷している。

 タイ事業については「日本の市場が縮む中で、これからの50年を考えると海外に出て行くしかない。日本に最も似ているタイ市場を足がかりにして世界に打って出たい」との考えを強調。ディスカウントストア・ドンキホーテなどと組み、近くチーズ専門店を2店開く計画を明らかにした。

デーリー東北新聞社

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