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対中ODAが終了…ところでODAでよく聞く円借款って何?

11/11(日) 20:00配信

MONEY PLUS

2018年10月25日、安倍首相は訪問先の中国において「対中ODAの終了方針」を明らかにしました。ODA とは、おおまかに言えば「ある国が途上国に対して行う援助」のことを指します(詳しくは後ほど)。

日本の対中ODAは、日中平和友好条約の発効翌年(1979年)に開始。一般にこの援助は、中国に対する戦後賠償の意味合いがあるとされています。しかし中国の経済成長とともに、その意義が薄れることに。2007年には新規の円借款(えんしゃっかん=これも後ほど)を終了。そしてこのたび、2018年度の新規分を最後に無償資金協力・技術協力も終わることになったのです。日本の総拠出額は3兆6500億円にのぼります。

さてこのニュースを見た皆さんの中には、そもそも「ODAや円借款って何?」と思った人も多いのではないでしょうか。「ODAって何の略なの?」とか「円借款って何?」という疑問を抱いている人もいるかもしれません。そこで今回は、ODAや円借款という言葉の意味について掘り下げてみましょう。

直訳では「公的開発援助」

まずはODAの話から。

ODA とはOfficial Development Assistanceを略した言葉。これを直訳すると「公的開発援助」となるのですが、普通は「政府開発援助」と訳します。その意味するところは「政府資金で行われる発展途上国に対する資金協力や技術協力」のことです。

このODAの具体的な実施方法は3種類あります。

第一は「無償資金協力」と呼ばれる方法。これは単純に「資金を贈ること」だと思えば良いでしょう。第二は「有償資金協力」と呼ばれる方法。これは、ほとんどの場合「融資」のことを指します。途上国にとっては元金の返却と利息の支払いが必要な方法なのですが、民間より有利な条件で融資を受けられます。そして第三の方法が「技術協力」。政府資金で専門家を派遣したり、留学生を受け入れたりすることが、これに当たります。

ひょっとしたら、政府開発「援助」という語形から「贈与」のような協力形態を想像してしまう人もいるかも知れません。しかしそれはあくまでODAの一部。実際には「贈与」だけでなく「融資」なども行っているわけです。

ちなみに対中ODAの実績(2016年度まで)は、有償資金協力が約3兆3000億円、無償資金協力が約1600億円、技術協力が1800億円。実際には援助の大部分が「融資」の形をとっています。

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最終更新:11/11(日) 20:00
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