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“居場所”への第一歩に 移動式フリースクール開設へ奮闘/市民団体「OPENBASE」

11/11(日) 11:11配信

デーリー東北新聞社

 不登校の子どもの居場所づくりや学習サポートを行う八戸市の市民団体「OPENBASE」は、カフェカーのようなバス型の車両による移動式フリースクールの開設を目指している。既存のフリースクールに通う一歩が踏み出せなかったり、経済的に通うのが困難だったりする子どもたちの家に出向き、送迎を行うほか、車を拠点に勉強や交流の場を設けるなどさまざまな使い方を想定。同団体のKimura代表は「子どもたちに気軽に利用してもらい、既存のフリースクールを訪れるきっかけになってほしい」と力を込める。

 同団体は2016年、市内に不登校の子どもの居場所となるフリースクールを開設。現在は、同市下長6丁目の「すぎのこ保育園」の空きスペースを借りて活動を展開している。週に2回程度、約10人の小中学生が利用しており、将来のためにインターネットを使った語学学習のサポートなども行っている。

 一方、学校以外の居場所をつくっても、人見知りや新たな環境になじめない“場所見知り”、経済的理由などから、参加の一歩が踏み出せない子どもが少なくないと感じてきた。菅岡真純副代表(43)は「私たちの活動が本当に必要な人に届いているのか悩んだ」と胸中を明かす。

 こうした中、気軽に参加できるきっかけをつくりたいと考えたのが、利用者の送迎も兼ねた「移動式フリースクール」のアイデアだ。“行ったところが居場所になる”をコンセプトに、カフェカーのような車両の活用を想定。車の前にテーブルを広げ、青空の下で勉強したり遊んだりできる機会もつくりたいと考えている。

 一方、課題となっているのが車両の購入費など準備資金の確保だ。さまざまな事例を参考にしたところ、計250万円程度かかる見通しで、現在、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。目標金額に達しなかった場合でも車を借りて実施するなどの代案も考えている。

 菅岡副代表は、学校に行かない子どもたちが社会に触れることができる機会をつくる必要性を強調し、「居場所づくりの活動を多様化させ、いろいろな子どもが来られるようにしたい」と意気込む。

 CFは、OPENBASEのホームページから専用サイトにアクセスできる。

 募集期間は18日まで。

デーリー東北新聞社

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