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村上虹郎、父・村上淳との2度目の共演で心境変化「すげえ…と尊敬」

2018/11/11(日) 11:15配信

AbemaTIMES

 そんなライバルであるオヤジに対して、今回の撮影で白旗を挙げた瞬間があった。「オヤジがあるシーンの撮影のために冷たい床に長時間、微動だにせず横になっていた。あまりにも長いので“寝ているのかな?”と思うくらいの時間。でもオヤジは寝るとイビキがうるさいので、起きているんだとわかった(笑)。オヤジは俳優の仕事として当然のことをしているという意識なんだろうけれど、僕としては『すげえ…』と尊敬。これだけ近い距離で一緒に芝居ができたのは幸せなこと」。オヤジの背中はより一層大きくなった。

 『銃』には映画界の偉人がもう一人関わっている。『ソナチネ』『GONIN』などをプロデュースした奥山和由だ。「僕が出演した『さようなら』(2015)が東京国際映画祭で上映された際に、レッドカーペットを歩く前の楽屋に奥山さんもいた。不思議に思っていたら『この映画の製作総指揮だ』と言われて『あの奥山さんだったのか!』とその時初めて知って、興奮しながらレッドカーペットを一緒に歩いた思い出があります。そして今回、『銃』で再び一緒にレッドカーペットを歩いて…。不思議な縁を感じますね」と再会にシミジミだ。

 継続しなければ再会はできない。「僕はまだまだぺーぺーですが、続けないと見えてこないものがあると思いますし、俳優を始めてから自分自身を内観することが増えた。役と向き合うと同時に、自分と向き合って、何が好きなのか、何がしたいのか、それって結構辛い作業でもあるけれど、役を通して様々な人生を追体験できるのが楽しい」とストイックな表情。

 その一方で、21歳の純朴な青年の顔も。「トオルにとって拾った拳銃が精神安定剤になったように、僕は糖分が精神安定剤です。炭酸、菓子パン、デザートが大好きな甘党。体形を作らなければいけない俳優にとっては天敵ですが、作業に行き詰ったときの脳みそに糖分は必要不可欠なもの。一番好きなのはハイチュウプレミアム。それを食べたらテンションもやる気も上がります」。映画に関係ない話題にも饒舌に対応し、スクリーンに映るトオルとは真逆の雰囲気。その落差が面白いし、俳優としても一人の人間としても充実しているのを感じる。だから俳優の村上虹郎が今、熱い。

テキスト:石井隼人
写真:You Ishii

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最終更新:2018/11/11(日) 11:15
AbemaTIMES

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