ここから本文です

藤原さくら、全国ツアーのファイナルは故郷・福岡。会場のファンに「親戚みたい」

11/13(火) 22:19配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

■藤原さくら、2nd EP『green』と3rd EP『red』を携えた『Sakura Fujiwara tour 2018 yellow』を完走!
6月にリリースした2nd EP『green』と3rd EP『red』を引っ提げ、埼玉・戸田市文化会館を皮切りにワンマンライブツアー『Sakura Fujiwara tour 2018 yellow』をスタートさせた藤原さくらが、11月10日、福岡・福岡市民会館 大ホールにて無事ファイナルを迎えた。

【画像】天性のスモーキーボイスで会場を魅了

ボーカル・ギターの藤原さくらを筆頭に、6月リリースの2nd EP『green』、3rd EP『red』でサウンドプロデュースをつとめたmabanua(Ovall)がドラマー兼バンドマスター、Shingo Suzuki(Ovall)がベース、村岡夏彦がキーボード、関口シンゴ(Ovall)がギター、さらにコーラスにMegを迎え入れてのバンド編成。

初日の公演で藤原は、最新EP『green』と『red』からはもちろんのこと、新旧織り交ぜながら、現在ロングヒット公開中の映画『若おかみは小学生!』の主題歌となっている「また明日」や「Sunny Day」などをパフォーマンス。全20曲をおよそ120分の内容で締めくくった。

また、今回、初めての弾き語りツアー『ひとりぼっちでもさみしくnight』を仙台、山形、香川、熊本の4ヵ所で開催し、観客との距離が近い空間でのライブを展開。気さくなMCやリクエスト曲を即興でパフォーマンスしたりと、ワンマンツアー『yellow』とはまた違った趣向でのライブを繰り広げた。

以下、『Sakura Fujiwara tour 2018 yellow』ツアーファイナルとなった福岡公演のライブレポートをお届けする。

【ライブレポート】
あなたが藤原さくらというアーティストの存在を知ったきっかけは何だったろう。歌い手として、あるいは最初は女優として、もしくは映画のスクリーンで耳にした主題歌だったかもしれない。

デビューから3年半を迎え、あらゆる分野に挑戦しながら、それを糧にアーティストとしてのメインフィールドを耕してきた彼女。今回、『green』に続く2部作として発表された最新EP『red』を携え行われた全国ツアー『yellow』は、ホームグラウンドである福岡でファイナルを飾った。

開演を告げる照明が落ちると、拍手に包まれてメンバーが登場。ステージはmabanuaをはじめ、プロデュースや演奏に携わってきた面々が中央のマイクを囲んで半円型に横並びするアットホームなスタイルだ。軽やかなドラミングからオープニングを飾るのは、代表曲「かわいい」。袖口から登場した藤原さくらが歌い始めると、神様からのギフトとも称されるスモーキーボイスが会場をたちまち魅了し、コーラス・Megとのハーモニーが心地よさをより加速させていく。

序盤はミディアムテンポの楽曲群で会場をあたためたあと、「ただいまー! 帰ってきたよ」の第一声に、拍手と歓声が沸き起こる。「さっそく友だちの顔が見える」と、緩んだ笑顔で彼女が見つめる先には、様々な世代のファンとともに、この日は家族の姿もあった。

MCでは『red』の聴きどころのひとつ、『若おかみは小学生』の主題歌2曲を手がけた話題も。「映画観てくれた人いるかな? ん、いないの?」と、友だちに話しかけるような素のリアクションで会場を和ませたあと、「NEW DAY」「また明日」を披露。明るさと切なさ、主人公の気持ちになって異なるアプローチで描いたというポップスもまた、聴く人の心にじんわりと優しさを灯す。彼女の優れた才能を感じる一面だ。

中盤は趣向を変えて、アコースティックセットで展開。mabanuaとふたり、アンニュイに届ける「うたっても」は、製作に煮詰まったときに出来た曲だというが、弱い部分も最終的には歌になってしまうところがまた、彼女らしさであり、裏を返せば強さでもあると思わずにいられない名曲になりそうだ。続いて、ウクレレを手にし、コーラスとベースを加えて英詞で歌う「Ellie」。彼女のルーツを感じさせる「福岡時代に書いた曲」を届けてくれた。最後はギターとピアノも加わり、全員がステージの中央に身を寄せながら演奏。映画のシーンさながら旅する楽団のような雰囲気で、息の合ったチャーミングなステージを楽しませてくれた。

「後半戦、まだまだ楽しめますか?」の声とともに、終盤に向けては、エレキギターを手にし、アップテンポなサウンドからロックアレンジを効かせた「Necklace」で盛り上がりは最高潮。そこから、壮大なバラード「The Moon」へと続き、ラストは「クラクション」でステージをあとに。すぐさま拍手とアンコールが会場に響き渡った。

アンコールに応えて出てきた彼女は、去年から習い始めたピアノの前へ。鍵盤の音色に乗せて「はんぶんこ」を弾き語りしたあと、サプライズとしてセットリストには含まれていなかった「ありがとうが言える」をギターの弾き語りで演奏した。上京してからの気持ち、今回のステージを支えてくれたたくさんの人への感謝を、改めて言葉にして伝える場面では、その誠実さに胸を打たれた。

最後に再びバンドメンバーを呼び込み、「bye bye」をアンコールのラストにしてラストを飾った。家族や友人、“親戚みたい”と表現する会場のファンへ向けて、「笑ってお別れしよう」と必ずまた福岡に戻ってくるという強い思いを歌に込めた。

無事、完走したツアーについて「今回初めて緊張もなく臨めた」と話したステージ上の彼女は、またひとつ大きくなったように見えた。来年は初舞台、再来年は博多座への出演も決まったという。どこに身を置いても自然体の自分を大事に、表現できる強さを秘めている藤原さくら。多様なアプローチでの経験が、彼女自身もまだ知らない魅力の発見に繋がり、それがシンガーソングライターとしての輝きを深めてくれるに違いない。ツアー最終日を飾る素晴らしいステージから、年々どんな姿を見せていってくれるのか、これからの彼女を思うと、楽しみでたまらない。

TEXT BY 前田亜礼
PHOTO BY 田中聖太郎 ※10月21日、中野サンプラザ公演時

<セットリスト>
01. 「かわいい」
02. Lovely night
03. Sunny Day
04. Time flies
05. グルグル
06. How do I look?
07. NEW DAY
08. また明日
09. うたっても
10. Ellie
11. BABY
12. Soup
13. Dance
14. Necklace
15. Dear my dear
16. The Moon
17. クラクション
En1. はんぶんこ
En2. ありがとうが言える
En3. bye bye

リリース情報
2018.08.08 ON SALE
DIGITAL SINGLE「NEW DAY」

2018.09.19 ON SALE
EP『red』

2019.01.16 ON SALE
Blu-ray&DVD『「野外音楽会2018」Live at 日比谷野外大音楽堂 20180715』

藤原さくら OFFICIAL WEBSITE
https://www.fujiwarasakura.com/

あなたにおすすめの記事