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ライザップ膨張の深層――急ぎ過ぎた「結果にコミット」と無策な買収

11/16(金) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

急激な拡大を続けていたRIZAP(ライザップ)グループの膨張が止まった。

業績予想を大幅に下方修正し、通期の純損益が赤字となる見通しを発表した翌日にあたる2018年11月15日、ライザップ株はストップ安にまで値を下げた。

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同グループのビジネスモデルは、「結果にコミットする」だ。顧客に高い目標を設定させ、徹底的に寄り添い、2~3カ月の短期間でダイエットを成功させる。

これまでの同社の経営手法も、まさにこの言葉を想起させる。高い目標をかかげ、業績見通しを上回る結果にこだわるあまり、無軌道な買収を繰り返してきた。

同グループの関係者は、Business Insider Japanの取材に対して「結果にコミットしようとしすぎた面がある」と指摘する。創業者でもある瀬戸健社長は、2021年3月期の連結売上収益3000億円、営業利益350億円を目指していると公言していた。その数字に縛られ過ぎてしまったのか。

業績修正の主導は松本氏か

今回、業績予想の修正を主導したとみられるのは、6月に就任した松本晃代表取締役だった。就任当初は、「まだ、会社の中身がよくわからない」ととぼけていたが、2カ月ほどで、腕をふるい始める。

松本氏はライザップに入社後、買収した会社の中から15、16社には実際自分から訪ねていき、経営陣だけでなく、若手社員の話にも耳を傾けてきたという。買収先の実態が分かるにつれ、

「新規のM&Aはフリーズしてください」

「最近買った会社の中に、しんどい会社がある。資産を洗い直して、しっかりした成長戦略をつくったほうがいい」

8月末以降、瀬戸健社長に繰り返し進言してきた。

また取締役会でも上がってきた買収案件に対して、「反対」という立場を貫いてきた。11月14日の決算発表会当日の取締役会では、「みんなで言いたいことを言おう」という松本氏の呼びかけに、数人から今の“膨張路線”に対する反対や反省が出たという。

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最終更新:11/16(金) 12:11
BUSINESS INSIDER JAPAN

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