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東名またぐ横浜青葉JCTの「最高所」へ 首都高「横浜環状北西線」工事現場に潜入

11/16(金) 17:12配信

乗りものニュース

JCTの最も高い場所へ

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 首都高速道路は2018年11月13日(火)、施設見学イベント「首都高講座64限目『横浜環状北西線へ潜入!建設現場を歩いて学ぼう!』」を開催。約300人の応募者から選ばれた28人に、建設中の新線「横浜環状北西線」(以下、北西線)の工事現場を公開しました。

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 北西線は、東名高速に接続する横浜青葉JCTと、第三京浜および首都高K7横浜北線(以下、北線)に接続する横浜港北JCTを結ぶ約7.1kmの路線。その開通で東名と横浜市街地・横浜港が直結されます。今回公開されたのは横浜青葉JCTと、本線のうち約4kmを占めるトンネルの一部(青葉側の入口付近)です。

 横浜青葉JCTは、東名の上下線と、その北側に位置する横浜青葉ICの料金所から北西線へ直結できる構造で、東名本線をまたぐ複数のランプ橋で構成されます。地上の工事ヤードで首都高社員による説明を受けたのち、橋脚に並行して立つ足場の階段を上り、JCTで最も高い地上30mの場所まで移動しました。

 階段を上り切ると、そこは東名本線のほぼ直上。南には建設が進む北西線の本線が、北側には、やや低い位置に横浜青葉ICの料金所が見えます。料金所までのあいだは、一部まだ橋桁(はしげた)が架かっていません。完成すると、ここから料金所にかけては6.8%の急勾配(100m進むと6.8m上がる/下がる)になるそうです。

 この部分を含む橋桁の架設は、2018年内には完了の予定。橋桁が架かった箇所ではすでに、道路の床板部分となる鋼製の床版(しょうばん)も敷き詰められています。首都高の担当者によると、本体の工事はほぼ終わっているそうで、今後は舗装や付属物の工事などが本格化します。

トンネルはもう完成形に近い?

 一方、北西線の本線のうち約4kmを占めるトンネル(名称未定)は、2018年9月に上下線でシールドマシン(トンネルを横方向に掘り進む巨大な筒状の掘削機)による掘削が完了しています。シールドマシンの発進基地となった青葉側の立坑(たてこう)から、トンネル内へ進入しました。

 地下20mの深さまで階段で立坑を降り、直径12m以上にも及ぶ円形のシールドトンネル入口に到着。トンネル断面は床版で上下に区切られており、いま立っているのは、その上側です。ここに片側2車線の道路が、床版の下側には緊急時の避難路が構築されます。

 シールドマシンでトンネルを造る場合、堀った部分が崩れてこないように、掘削と並行して、セグメントとよばれるコンクリートのピースをリング状に組み立ててトンネルの壁を構築していきます。北西線のトンネルではこれに加え、床版も同時並行で施工し工期を短縮。通常は掘削終了後に床版を構築していくといい、掘削と並行してここまで完成形に近づけていったのは、珍しいそうです。セグメントには、照明などを設置するための吊り金具を取り付ける小さな穴も随所に空けられていました。

 なお、発進立坑から青葉側の地上までは箱型のトンネルが建設されており、12月には、立坑を埋めて箱型トンネルとシールドトンネルをつなげる作業にも着手するそうです。地上の工事ヤードには、トンネル掘削で排出された土砂の処理プラントがありますが、これも解体が始まっています。

 2020年「東京オリンピック・パラリンピック」までの開通を目指して工事が進められている北西線。開通すると、東名~横浜港間の所要時間は約40~60分から、約20分に短縮されます。

乗りものニュース編集部

最終更新:11/16(金) 19:23
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