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外国出身で障害者、二重のマイノリティーが見た日本 「車からガン見され…」「東京って、実はバリアフリー」

11/16(金) 14:02配信

withnews

【#となりの外国人】
 もし、あなたが浅草などの観光地で、電動車いすに乗って自由自在に動く白人の男性を見かけたら、それはグリズデイル・バリージョシュアさん(37)かもしれません。カナダのトロント生まれで、日本の文化や歴史に憧れて来日し、一昨年に日本国籍を取得しました。旅行が好きで、海外からの障害者のための旅行サイトを運営しているというジョシュさん。0歳のときの高熱が原因とみられる障害が残り、3歳から車いすを使っています。外国出身で障害者という、二重のマイノリティーから見た日本社会について、語ってもらいました。(朝日新聞編集委員・真鍋弘樹)

【写真で見る】ジョシュさんが目を付けた日本のチャレンジングな場所

日本語で話しかけているのに「日本語は分かりますか?」

〈英語サイト「ACCESSIBLE JAPAN」(「アクセスできる日本」)を運営しているジョシュさんは、電動車いすを駆使して日本各地に旅行に出掛けます。昨年8月に朝日新聞の「ひと」欄に登場してからは、メディアの取材を受けることも増えました〉

 ――観光地などに出掛けると、どのような応対をされますか?

 だいたい、英語で声をかけられる確率が高いですね。「どこから来ましたか」とか。頑張って英語を話してくれているのが分かるので、悪い印象を受けるというわけではないのですが、そこから会話が広がらないのが残念です。こちらが日本語で話しかけているのに、「日本語は分かりますか?」と聞かれることもある。

 例えば、「郵便局はどこですか」と日本語で聞いているのに、「アイ ドント ノー」と返ってくる(笑)。外国人が日本語を話せるはずがない、と思い込んでいる人が多いようですね。少しずつ変わってきてはいますが。

みんなから「ガン見」される

 ――電動車いすを使っている外国人ということで、目立ってしまうのでは?

 中国などアジア出身の人たちとは違って、「日本人ではない」と見た目ですぐにばれるので、すぐに外国人扱いされてしまいます。イヤだというより、疲れる感じですね。

 特に地方にでかけると、障害者と外国人というダブルの少数派なので、たいへん注目を浴びてしまう。ある県では、電動車いすで道を通行していたら、すれ違う車に乗っている人たちがみんな、ガン見してきました(笑)。私は犯罪者じゃありません、と言いたくなりました。


 ――それでも、日本に住む外国出身の人たちは増えています。次第に慣れてくるのではないですか。

 確かに、東京など大都市では、そんなことはありませんね。例えば、浅草にはメディアの撮影などでもう10回以上行っているので、ほとんど注目されません。浅草寺の人に、「いつもたいへんお世話になっております」なんて挨拶されたりして。あと、飛行機に乗ると、キャビンアテンダントに「テレビで見ました」と言われました。


 ――日本に外国人が増えることについて、どう思いますか。

 外国から来て日本で働く人たちは、日本人とは違う点があります。それを見て、知らない人が変なやり方をしていると思うのではなく、日本のためになる新しい見方や考え方を持っていると考えて欲しいです。こんなこともあるんだ、と日本のやり方を磨くようにすればいいんじゃないでしょうか。

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最終更新:11/16(金) 14:02
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