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「CMでひやひや」ムスリムママが驚いた日本の子育て 日本人ママが「最強」説のワケ

11/17(土) 13:32配信

withnews

【#となりの外国人】
 子育ては誰にとっても大仕事です。もし、言葉も文化も分からない国だったら、なおさら。豚やアルコールは食べてはいけない、1日5回の礼拝がある、など厳しい戒律を持つイスラムのママたちは、日本で暮らしながらどんな子育てをしているのか、聞いてみました。「テレビはNHKしばり」「日本人ママは最強」など、そこには予想もしない世界が。(朝日新聞記者・松川希実)

【画像で見る】ムスリムママの日本子育て奮闘記

「なんで日本の子はいいの?」にたじたじ

 とある金曜日の夕方、東京・目黒区にあるインドネシア・モスクに行ってみました。仕事や留学などで日本に暮らしているインドネシア人たちが寄付を集め、昨年完成したばかり。ムスリム人口が増えるのに伴い、国内でもモスクが増えていると言います。

 色とりどりのヒジャブをまとった女性たちに「日本生活って、ムスリムママにとって、どうですか?」と聞いてみました。

 「一番難しいと思うのは、着替えの問題ですね」と話したのは、2人の子どもが幼稚園に通っているというコマラさん(37)。クラスで男女が一緒に着替えているのに抵抗感があると言います。男女が人前で肌を極力見せないようにするイスラム。小さなうちは良いじゃないか、とも思いますが、確かに日本では男女の着替えはイスラムほど厳格に分けていないかもしれません。小学校でも男女が一緒の教室で着替えていた記憶があります。

 リサさん(33)も服装の問題が悩みの種。小3の息子は日本の水泳教室に通っています。男子といえど、水着はヒザ下まで覆うのがイスラムの教えと言います。でも、周りの男の子たちはおなじみのブリーフタイプ。「息子には『ダメって教えられたけど、日本の子はやっているよ?』と聞かれます。『日本はイスラムが多い国ではないから、ここにはここのルールがあるのよ。日本の文化は尊重してね』と説明しています」と話しました。相手の文化を尊重しながら、それとは違う教育するのは確かに難しい。

「買っちゃだめ」より、翻訳アプリ

 「コンビニは地獄ですね」と話すのはファラさん(35)。8歳から0歳まで3人の娘を育てています。「子どもなので、やっぱりコンビニに入ったとたん、『これほしい』って、アメとかお菓子を持ってくるんです」。レジ前でだだをこねる子どもたち。日本でも良く見る光景です。
 「買ってあげたいけど……」。豚やアルコールそのものでなくても、お菓子に含まれる豚由来のゼラチンや、乳化剤なども気を付けていると言います。

 「そんなときはこれ」と、ファラさんはスマートホンのカメラをおもむろに、お菓子の袋の原材料表示にかざしました。表示された日本語が、みるみる英文に変わっていきます。翻訳のアプリです。「植物油脂」は「vegetable oil」に。「乳化剤(大豆由来)」は「emulsifier(soy derived)」と表示されました。「これは食べても大丈夫」とファラさん。

 「大きくなったお姉ちゃんには原材料を見せながら『豚由来のものがあるから食べられないよ』と教えるんです。今では『これ食べられるか、チェックして?』と持ってきますね」

 原材料をチェックできない祭りなどのイベントごとは、見るだけか、食べても大丈夫な魚や野菜だけにするなど、選んでいるそうです。誘惑たっぷりの縁日に子ども連れて行ったら大変そう。

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最終更新:11/17(土) 13:32
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