ここから本文です

ウコン、「機能表示」「抗炎症」で新市場開拓に期待

11/17(土) 11:40配信

健康産業新聞

二日酔い・肝機能対策の代表格として、一大市場を形成するウコン。市場の7割を占めるドリンク製品に飽和感があるものの、「錠剤製品にユーザーが戻ってきている」との声も多く、マーケットサイズは300億円を維持している。

市場規模300億円維持 後発組苦戦、興和・新規参入の狙いは?

ウコン市場300億円の内訳としては、ドリンクタイプが7割を占め、サプリメント(粒・顆粒)、茶製品などが続く。家畜分野でもウコンの機能性が評価され、ウコンを飼料に混ぜ込むことで、栄養強化を図った「ウコン卵」をはじめ、「ウコン米」「ウコン豚」「ウコン牛」なども登場している。

ウコンが機能性食品としてブレイクしたのは98年前後。02年には“沖縄ブーム”を背景に、さまざまな形態のウコン商品が上市され、化粧品分野での琉球コスメブームも追い風となり、市場規模は100億円を突破した。

300億円市場を維持しているウコンではあるが、オルニチン、アラニンなど、新たな肝機能対策素材の台頭に加え、「ノンアルコール飲料の台頭」「若年層を中心とした飲酒人口の減少」「飲酒のライト化」などを逆風に、ここ数年は市場成長が鈍化している。

ドリンク分野では、主力となるCVSでのフェイス縮小も。バイヤーによると、「CVSにおける肝機能対応ドリンクのフェイスは限られており、大手でも後発組の棚落は激しい」「エナジードリンクにフェイスを奪われている」との声も。実際、サントリー食品インターナショナル、日本コカ・コーラ、キリンビバレッジ、佐藤製薬などが相次いで市場参入を果たしているが、後発大手は軒並み苦戦を強いられている。とはいえ、毎年のようにウコン市場には大手が参入している。その傾向は続いており、先月、“飲み会を科学する”をコンセプトに『カンゾコーワ』(ドリンク・粒)で市場参入を果たしたのは興和。ウコン・肝臓加水分解物、オルニチン、アラニンなど、「飲み会を科学して選び抜いた11種類の成分を配合」することで差別化。“製薬会社のウコン”を強みに、TVCMをスタートしている。

成熟期に入ったウコン市場の今後のキーポイントとなるのは、「機能性表示食品」と「抗炎症サプリメント」の開発にある。前者については、“肝機能酵素の改善”表示で唯一、ウコン製品が受理されている。後者については、海外では「クルクミン=天然ステロイド」として定着し、新たな市場を構築。米CRNでは、「ウコンの利用者が大幅に増え、“業界の新星”と評されている」との調査結果を発表している。

1/2ページ

最終更新:11/17(土) 11:40
健康産業新聞

あなたにおすすめの記事