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悪女役が似合う「猛毒女子」吉本実憂の魅力を紐解く

2018/11/19(月) 7:10配信

dmenu映画

「カワイイ」がもてはやされる昨今。映画やドラマでも愛されキャラのヒロインが圧倒的に多く、そこにピタリと収まる若手女優も多数いる。しかし、悪役として存在感を発揮する若手女優というと、あまり思い浮かばないのではないだろうか? そんな悪女役で頭角を現しつつあると言っていいのが女優、吉本実憂だ。なぜ彼女の演じる“悪女”は魅力的なのか? 11月23日より全国ロードショーとなる主演作『レディ in ホワイト』の公開を前に、彼女へのインタビューとともに紐解いていこう。

鮮烈な印象を残した『罪の余白』での悪女ぶり

振り返ってみると、吉本がネクストブレイクの若手女優として脚光を浴びることになった『罪の余白』(2015年)は、かなり挑戦的かつ野心的な作品だったかもしれない。

そもそも彼女は、“全日本国民的美少女コンテスト”のグランプリ受賞者。武井咲や上戸彩らを輩出する「清く正しく」が求められる正統派の美少女を選ぶコンテスト出身の彼女が、その清廉なパブリック・イメージとは正反対と言っていい「悪魔」のようなドス黒い心をもった少女を演じた。これは一つのチャレンジと言えるだろう。

結果としては、この試みには先見の明があった。吉本は、スクールカーストのトップに立つ少女、木場咲を熱演。話が進めば進むほど、眼光に鋭さが増し、口調もきつく、モンスターと化していく姿をものの見事に体現。ベテラン俳優とも堂々と渡り合い、大人の男をも翻弄する悪役ぶりで、映画のキャッチコピー「死んだ娘の親友は悪魔でした」通りの非情で性根の腐った少女として鮮烈な印象を残した。

ただし、意外なことに吉本本人は、『罪の余白』で悪い女の子を演じたつもりはないと話す。

「当時はまだ10代で女優としてのキャリアもほとんどありませんでした。正直なことを言うと、まだ右も左もわからず、演じることに精一杯。木場咲という役を生きている間は、気持ちもその立ち振る舞いも彼女になっていますから、彼女はすべて正しいと思っていました。だから『悪魔』とか言われる筋合いはないと(苦笑)。公開時のインタビューも、同じ発言をしていて、記者のみなさんにドン引きされました(笑)。

もちろん客観的に見ると、飛びぬけて悪い人間だとわかるんですけど、咲として存在している分にはさほど罪深いとは思わないというか。演じた身としては、いまだに咲の『正』と『悪』の割合を考えると、『正』の割合が高いです」

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最終更新:2018/11/19(月) 7:10
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