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3GSが「最も儲かるiPhone」だった?アップルの利益率が低下傾向に

11/19(月) 15:09配信

Engadget 日本版

年を追うごとに高価になっている印象のあるiPhoneですが、実はアップルの利益率はピーク時から下がっているとの分析が報じられています。

歴代iPhoneギャラリー

米テックニュースサイトThe InformationがTechInsightの計算したデータを元に作成したチャートによると、利益率がピークに達したのは2009年に発売されたiPhone 3GSだったとのこと。ここ数年のiPhoneは、小売価格が上がっている一方で利益率は60%前後に横ばいという、興味深い傾向が見て取れます。
The Informationの作成したチャートは、2007年発売の初代iPhoneから2018年のiPhone XSまで、毎年の代表的デバイスの小売価格および部品コストの棒グラフと、その利益率(小売価格-部品コスト/小売価格)の折れ線グラフを併記したもの。年々の端末価格と利益率の変化が分かりやすく確認できます。

このチャートでは、アップルの利益率はiPhone 3GSでの74%を頂点として、全体的には緩やかに低下。そして最低の利益率は、iPhone SEの53%となっています。2016年3月に発売された当時の価格は399ドルで、構成パーツの合計は186.70ドルということで、廉価モデルは利ざやの旨味が少ないようです。

一方、2016年のiPhone 8から2018年のiPhone Xまでの利益率は、およそ60%前後といったところ。つまりiPhone 3GS当時よりも「価格に対して高価な使用パーツ」ということで、製造コストをそのまま価格に反映しているわけではないことが伺えます。

とはいえ、このチャートには「アップルが、各モデルのストレージ容量ごとの差額でどれだけ儲けているか」は反映されていません。たとえばiPhone XS Maxの64GB版と512GB版の価格差は350ドルに対してコストは109ドル増に留まり「1台あたり241ドル余分に儲かる」との試算も報道されていました。

さらに今年2月、投資会社Canaccord Genuityは、アップルのiPhoneが全世界スマートフォン出荷台数の17.9%に過ぎないにもかかわらず、業界全体の87%もの利益を上げていると分析していました。

今回のチャートに反映されていない、製造コストの下がった旧モデルのiPhone(2018年であればiPhone 7やiPhone 8など)が、アップルの高収益体質を根強く支えているのかもしれません。

Kiyoshi Tane

最終更新:11/19(月) 15:09
Engadget 日本版

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