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会社の人間関係はなぜしんどい? けんすうの助言「コミュニケーションを2つに分けよう」

11/19(月) 12:09配信

新R25

「朝起きて、会社に行きたくなくてベッドの中でグダグダしてしまう」「職場の飲み会に行きたくない」「上司と顔を合わせるのもイヤだ」。

いきなりネガティブですみません。これ全部、会社員として働いている友人たちの言葉です。“その気持ちわかる”と共感する人も多いのではないでしょうか。

我々はなぜ会社の人間関係に悩み、会社に行くのがイヤになってしまうのか…?

この難問に答えていただくべく取材したのは、起業家・けんすうさん。

学生時代から起業家として活躍し、新卒でリクルートに入社。現在も数多くのベンチャー起業への投資をおこなっている彼なら、「職場の人間関係とモチベーション」にまつわる難問への答えを出してくれるのでは!?

ということで…助けて! けんすうさ~ん!!

〈聞き手:天野俊吉(新R25編集部)〉

「2種類あるコミュニケーションを、ごっちゃにするからしんどいんです」

天野:
「ビジネスマンの悩みをなんでもマイルドに解決できる男」ことけんすうさん、今日は「会社に行くのがしんどい」という悩みを解決してほしいんですが…

けんすうさん:
最近はそんな認知になってるんですか…

その話、最近すごい考えてて。結局、会社でのコミュニケーションが辛くなるのって、「貨幣空間のコミュニケーション」と「愛情空間のコミュニケーション」をごっちゃにしてるからだと思うんですよね。作家の橘玲さんの本で読んだ概念なんですが。

天野:
いきなり全然わからない言葉できましたね。どういう意味ですか?

けんすうさん:
「貨幣空間」というのは、仕事とか、かんたんにいえば報酬がお金で支払われる関係性です。逆に「愛情空間」とは恋人とか家族とか友人とか…「愛情」と呼ばれるもので関係性が維持されてるやつですね。

このふたつをごっちゃにしていると、人間の気持ちってツラくなりがちなんですよ。

会社であれば、「利益をあげるため」にやってるんだから、貨幣空間のコミュニケーションだけするべき。

天野:
ほう。

けんすうさん:
たとえばただ雑談するだけでも、貨幣空間のなかでやるなら「心理的安定が確保されてるほうがパフォーマンスが上がって、会社に利益が出る」という目的があるわけですよ。極論すれば、「雑談」がストレスで利益が下がるならしないほうがいい。

なのに、まるで「友だちとか家族とするかのように、会社でも楽しく雑談しなきゃいけない」って考えてる人が多いから、しんどくて当然なんですね。それは分けて考えないと。
天野:
貨幣空間と愛情空間で人との付き合い方を分けろってことですね。

それって具体的にどのようにしたらいいんでしょうか?

けんすうさん:
相手に嫌われても、仕事のアウトプットが高まっていればいいはずなので、それを目指すべきですよね。「嫌われても貨幣空間のことだから気にすることない」ぐらいのスタンスでいくとか。

ちなみに僕は、「すべての物事は摩擦がおきたほうが完成度が上がる」と思っているんですね。だから仕事でケンカとかするのはむしろポジティブです。

たとえば仕事でクッソむかつくやつに「ここ違くない?」とかケンカ腰で指摘されたら「いや、こうだからこうなんですよ」って反論するじゃないですか。それを続けたほうが、お互いの論理が洗練されていく。

天野:
それ、仕事してて一番イラッとすることで、なるべく人とぶつからないように気をつけてるんですけど…でも相手とはぶつかったほうがいいと。

けんすうさん:
お互い人としては嫌いでも、アウトプットが良くなるほうが正しいんです。

変な例ですけど、ネット上で反論してくるアンチは、ブロックするよりも「お前の言ってることはこうだから間違ってる」と論破したほうがいい。そのためにエビデンスを調べたりするから、勉強になるし。

ただ、貨幣空間でも愛情を求めてくる人がいるので、そういう人とうまくやる必要は出てきちゃいますよね。

そういうのはもう割り切って優しく接してあげるしかないのかな…

天野:
「愛情」を求めて絡んでくる人…いる気がしますね…

けんすうさん:
相手がどっちを求めているかを見極めて、ごっちゃにしてそうな人とはケンカしない。

絡まれても、優しく「そうだね、そうだね」って言ってあげるのがいいでしょうね。


「“そうだね、そうだね、ツラかったね”って」

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最終更新:11/19(月) 12:09
新R25

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