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M&Aで急成長してきたライザップが赤字転落 今後の経営はどうなる?

11/20(火) 11:41配信

THE PAGE

設立から3年で上場 2012年に「ライザップ」1号店をオープン

 積極果敢なM&A(合併・買収)で急成長してきたライザップが、今期の決算で赤字に転落する見通しとなりました。同社に対しては、あまりにも急激な成長ぶりから「錬金術」ではないかと疑問視する声も出ていましたが、経営の実態はどうなっているのでしょうか。また今後の経営はどうなるのでしょうか。

 ライザップ・グループの中核となっているのは2003年に設立された健康コーポレーションという企業で、2006年には札幌証券取引所アンビシャスに株式を上場しましたが、当時はよくあるネット通販企業のひとつに過ぎませんでした。ところが同社は、上場で得た資金をもとに通販やWebマーケティングの企業を買収。2012年には、現在の中核事業であるトレーニングジム「ライザップ」の1号店を神宮前にオープンしました。その後、同社は次々とM&Aを行い、あっという間に7000名の社員を有する大企業に成長しました。

急成長を支えたM&Aが赤字転落の原因に

 あまりの急成長に、市場の一部から奇異の目で見られてきましたが、同社の戦略は意外とシンプルであり、特別な仕組みはありません。

 基本的にライザップは、業績が悪化した会社を安く買収し、リストラで業績を回復させるというビジネスモデルです。買収した金額がその企業が持つ資産よりも安い場合、会計上は利益を計上できますから、お買い得なM&Aを継続できれば、利益成長を演出することができます。

 しかし実際に買収した会社の業績を回復できなければ、いずれ赤字という形で決算に跳ね返ってきます。当初は買収した会社のリストラに成功しており、営業利益も順調に増えていましたが、ここ数年は、あまりにも多くのM&Aを実施したため、業績を回復できない子会社が多くなってきました。その結果、今期の決算は赤字に転落することになったわけです。

 同社ではこうした事態を受けて、当面、M&Aは中止し、買収した企業の業績回復に専念するとしています。単独で業績回復が可能な事業についてはスリム化を進め、難しい事業については売却を検討することになるでしょう。

 同社は成長途上の企業であり、ぶ厚い自己資本があるわけではありません。リストラの状況次第ですが、資本増強といった措置が必要となるかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11/20(火) 11:41
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