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「5年前に離婚したんですが、元夫の年金を半分もらえるんですよね?」熟年離婚で多い思い込みとは

11/20(火) 12:20配信

ファイナンシャルフィールド

相談者-「元夫の年金分割の手続きをしたいのですけど」

「離婚協議書は作成されましたか?」

相談者-「子供も社会人で養育費などないので、協議書は作っていません。話し合いで財産を分けました。そろそろ、元夫の年金支給が始まりそうなので手続きが必要ですよね」

「離婚されたのは、いつですか?」

相談者-「5年前です」

「えっ…残念ですが…もう年金分割の手続きはできません」

【年金分割制度の概要】

以前は離婚した場合、妻は自分の年金しか受け取れませんでした。専業主婦の場合は老齢基礎年金のみとなり、経済的に厳しい老後を迎えることになりました。

年金分割は、この問題を解消するための制度です。


(1)合意分割-婚姻期間中の厚生年金の保険料の納付記録を、夫婦の合意または裁判により分割。
夫が納付してきた厚生年金保険料の一部(上限1/2)を妻が納付したものとする。
      

(2)3号分割-平成20年4月1日以後の婚姻期間中、妻が第3号被保険者(専業主婦など)の夫が納付してきた厚生年金の保険料納付記録を、強制的に1/2に分割する。
2つとも、納付した年金保険料を「夫婦が共同して負担したものとみなす」という考え方の制度です。

夫の年金保険の受給権を分割するのではなく、納付記録を分割するので、元妻は自分の年金として亡くなるまで受給できるようになります。

「合意分割」は、妻が会社に勤めていて第2号被保険者であっても、夫の納付記録の方が多い場合は請求できます。「3号分割」は、専業主婦など第3号被保険者のみが請求できます。

熟年離婚では、「合意分割」と「3号分割」両方が含まれることも多いですが、その場合は、「3号分割」の期間を含む婚姻期間全体について、合意分割するのが通常です。

【いくら年金が増えるのか】

年金事務所に請求すれば、「年金分割のための情報通知書」を交付してくれますので、離婚協議の前に確認しましょう。請求時に50歳以上で受給資格期間を満たしていると、分割後の老齢厚生年金の見込み額まで教えてもらえます。

例)
婚姻期間25年で平均月収36万円(ボーナス年3ヶ月)の夫の年金を、専業主婦だった妻に1/2で分割した場合、年額約38万円が元妻の年金に加算されます。
年金を25年間受け取った場合、トータル950万円(38万円×25年)の加算となります。

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