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2島も4島も返ってくる可能性はほとんどない?北方領土をめぐるプーチン大統領の真意は?

11/20(火) 13:10配信

AbemaTIMES

 「戦後70年以上残されてきた課題を次の世代に先送りすることなく、私とプーチン大統領の手で終止符を打つ」。14日、シンガポールでそう述べた安倍総理。「年明けにも私がロシアを訪問して、日ロ首脳会談を行う。今回の合意の上に、私とプーチン大統領のリーダーシップの下、戦後残されてきた懸案、平和条約交渉を仕上げていく決意だ」と意欲を見せた。

 1956年の「日ソ共同宣言」では、平和条約締結後に歯舞・色丹を日本に引き渡すとされているが、冷戦の激化で返還が実現することはなかった。安倍総理は“4島一括返還“というこれまでの政府方針を転換させ、歯舞・色丹の2島先行返還に舵を切ったとみられる。戦後長く続いてきた懸案は果たして実現するのか。16日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』ではこの問題を議論した。

 元外交官の孫崎享氏は「日ソ共同宣言というのは、戦争を終結し外交関係を樹立する、日本は賠償を払わなくていい、ということだから、基本的には平和条約だ。ではなぜ条約ではなく共同宣言なのかというと、領土問題で合意ができなかったから。また、冷戦下では日ソの緊張があった方が、米軍の基地を置いておくために良い。だから“領土問題を作れと“いうことになった。その後ロシアになってエリツィン大統領が出てきたが、これはある意味でアメリカが作った政権だったし、領土問題が日ロの間で交渉が進むということも支持した」と説明。

 「その上で、かつてのソ連、ロシアのイメージで“あいつらは乱暴者だ、国際条理から反したことをする“と考えがちだが、領土問題に関しては自分たちの得にもなるので、かなり真剣に対処している。プーチンさんもずっと任期が続くわけではないし、安倍総理の雰囲気、領土問題に対する感じが変わってきたことを察知していると思う。プーチン大統領の間に領土問題が解決できるという言い方をするが、安倍総理だから解決できるかもしれないということ。右の人が2島先行を支持するわけがないが、安倍さんならついて行かざるを得ない。ロシア国民には“自分たちの領土を返すなんてとんでもない。特別なことがないのに何でそんなことをしないといけないんだ“という空気の方が強いから、プーチンさんがいる間にできなければ、歯舞・色丹が返ってくるチャンスも減っていくと思う」と、解決に向け期待感を見せた。

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最終更新:11/20(火) 13:10
AbemaTIMES

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