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【三菱 デリカD:5 新型】12年ぶりの大改良、コンセプトは「継承と進化、弱点の克服」

11/21(水) 13:30配信

レスポンス

三菱自動車は2006年に市場投入後、12年にわたるロングライフとなったオールラウンドミニバン『デリカD:5』に大規模な商品改良を施した。唯一無二の個性や機能性はそのままに、「弱点の克服」をすべく高級感・品質感を大幅に向上させている。押し出しの強い「アドバンスド・ダイナミックシールド」デザインの採用も目玉だ。

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今もおよそ月あたり約1000台を売る人気車種だが、三菱はその状況をどう見るのか。デリカD:5にユーザーが求めているものとは。三菱の開発陣に、新型デリカD:5のポイントを聞いた。

◆堅調なミニバン市場でシェアを伸ばす

国内のミニバン市場について、三菱商品戦略本部CPSチーム(C&D-seg)商品企画主任の渡邊怜子氏は、「堅調に40万台をキープしており、全体の登録車におけるシェアとしても10%前後と安定。今後も安定して推移していくと予測している」と分析する。

一方デリカD:5の台数は、2012年にディーゼルの四駆を投入して以降、「この仕様が販売の約9割を占めており高く評価されている。近年は年間およそ1万2000~3000台規模で推移はしているものの、ミニバン市場内では3%くらいしかシェアがなく、新型ではこの数字を増やしていくことが大きな役目」という。

では、デリカD:5のユーザー評価はどうか。「悪路走破性がデリカD:5の唯一無二の個性として高く評価されている一方、安全装備や質感、静粛性などにおいて、改良への要望が多かった」と渡邊氏。

また、デリカD:5のポジショニングは、他社の5ナンバー、3ナンバーミニバンに対し、「カジュアルかつアウトドアという独自のポジションを築いていたが、アウトドア色が強くてユーザーを限定してしまっているという一面もあった」とし、非購入ユーザーからも、「街乗りで使うには少しアウトドア色が強すぎる、アウトドアが好きだが、今の自分の年齢を考えるともう少し落ち着いて見られるようなクルマに乗りたい」という声もあると話す。

◆「オールラウンドミニバン」コンセプトの継承と進化、弱点の克服


それを踏まえた上での新型デリカD:5の開発は、「他のミニバンにはない唯一のオールラウンドミニバンコンセプトの継承と進化、弱点の克服。そのために、外観リフレッシュと個性の進化、弱点であった静粛性の改善、内外装の質感向上と先進安全快適便利装備の追加、新たに『アーバンギア』という新しいグレードを追加、という4点に注力した」と説明する。

また、新型デリカD:5の商品ポジショニングは、現行がアウトドアかつカジュアルというポジションであるのに対し、「現行車のアウトドアイメージを残しつつ、そこにさらに上質感を加えたユニークなポジションを確立したい。そして新しく投入するアーバンギアは、よりフォーマルで都会的な方向へと進化させ、他のミニバンがいない新しいマーケットを開拓していきたい」と思いを語る。

ターゲットユーザーは、「人生を楽しむことに積極的なアウトドア志向のオールラウンドミニバン意向層とし、デリカD:5は既存ユーザーを踏襲し、40代から50代の男性で週末は家族や友達とアウトドアアクティビティを行う人たち。アーバンギアは若干年齢層が若く、毎週末のようにアウトドアアクティビティを行うのではなく、クルマに対してもおしゃれさや洗練さを求めて日帰りや、一泊二泊の旅行、たまにキャンプに行ったりするようなユーザー」とした。

◆新型デリカD:5の「4つのポイント」


デリカD:5の訴求点は、「オールラウンドミニバン意向層に相応しい商品価値を提供すること」とし、「4つの訴求点を持たせた」と渡邊氏。ひとつは「プレステージ性を高めて洗練されたアクティブな外観」で、「基準車のデリカD:5はオールラウンドミニバンの特徴を継承しながら、高級感や品質感を大幅に向上させ、アーバンギアは上質なアクティブライフをサポートするダイナミックかつ洗練されたオールラウンドミニバン」と話す。

そして、先進安全装備は現行デリカD:5の弱点であったことを踏まえ、三菱で「e-Assist」と呼んでいる衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステム、オートマチックハイビームの4つを全車標準採用し、サポカーに対応。また上級仕様に関しては、後退時車両検知警報システム、後側方車両検知警報システム&チェンジアシストを採用した。

元来の強みであった圧倒的な走破性をさらに強調させるべく、2.2リットルのクリーンディーゼルに新開発の8速ATが組み合わされた。また最大トルクを20Nmアップさせ、「パワフルかつ静かでなめらかな走りへと進化した」という。また現行車での改良点といわれていた静粛性の面でも、「遮音吸音素材を隅々まで施してかなり改善している」と述べた。

今回のディーゼルエンジンでは、排出ガスをクリーンに超過する尿素SCRシステムを三菱として初採用。国内では排ガス規制が年々強化されていることや、2022年にはRDE(実路走行試験)規制という新しい試験も採用されることなどから、新型デリカD:5でも「この年々強化される排ガス規制に前もって対応していくために尿素SCRシステムを採用した」という。

そして、最後は上質で開放感のあるインテリアで、渡邊氏は、「オールラウンドミニバンとしての機能と上質さを備えたインテリアとすることで、これまで不評だった女性目線での評価の向上を目指した」とコメントした。

◆便利機能も充実、日常で“使えるクルマ”に


そのほかにも便利機能として、スライドドアのドアハンドルにある施錠ボタンか、エレクトリックテールゲートの開閉ボタンを2度押すことで、ドアが閉まるのを待たずにロックができるクローズアンドロック機能(一部グレード)など、便利装備として毎日の様々なシーンで便利で使える快適なアイテムが追加された。

また、ディーラーオプションのデリカD:5オリジナル10.1型メモリーナビゲーションは、インパネと一体化したデザインとなっており、Quad VIEWという地図、音楽、電話、アプリケーションの4面に分割できる仕様だ。これらはピンチイン、ピンチアウトで自分の好きな大きさに変えられるほか、4画面の位置を入れ替えるなどで自分のお気に入りのレイアウトにすることも可能となっている。



《レスポンス 内田俊一》

最終更新:11/21(水) 13:30
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