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ゴーン容疑者は大統領を狙って蓄財? 逮捕はルノー見据えた日産の“クーデター”か

11/21(水) 6:03配信

AbemaTIMES

 「私たちは事業の透明性を保ち、定期的に財務状況を報告することを約束します」

 日産自動車の社長に就任した2000年、こう語っていた辣腕経営者のカルロス・ゴーン容疑者。しかし、その約束は破られた。

 19日、日産の会長のゴーン容疑者と代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者が逮捕された。ゴーン容疑者ら2人は、2010年度から2014年度までの5年分の有価証券報告書に報酬約100億円を50億円余り過小に記載した金融商品取引法違反の疑いが持たれている。

 日産の西川廣人社長は19日夜に会見を開き、事件は内部通報をきっかけに発覚したと説明。さらに、東京地検特捜部の捜索に先立ち独自に社内調査を行ってきたという。日産によると、ゴーン容疑者の不正は大きく3つ。

 ひとつ目は、開示される自らの報酬を少なく開示した疑い。ゴーン容疑者は日産の有価証券報告書で毎年役員報酬を公開しており、2010年度から2013年度にかけては毎年10億円近い報酬、2014年度からは3年連続で10億円を超える報酬を得たとしていた。しかし、年間の報酬額は10億円ではなく、実際には2倍の20億円を不正に得ていた疑いが浮上した。

 ふたつ目は、日産の投資資金を私的な目的で使った疑い。関係者によれば、ゴーン容疑者のルーツであるレバノンや出身地のブラジルでの不動産取引をめぐる疑惑が持たれている。これらの不動産は日産子会社が資金を支出して購入したが、実際にはゴーン容疑者が個人的に利用していたという。購入費用は約30億円以上にのぼるとみられる。

 みっつ目は、日産の経費を私的に流用した疑い。これに関して西川社長は会見で「捜査中」とし、詳しくは語らなかった。

 2つ目と3つ目の行為について検察はまだ捜査に着手していないが、今後会社に損害を与えた特別背任容疑や業務上横領容疑などで立件する可能性がある。

 そもそも、ゴーン容疑者が会社の資金や経費を私的流用する目的はどこにあったのか。ゴーン容疑者に何度もインタビューしてきたというジャーナリストの井上久男氏によると、「前妻との離婚の訴訟費用」「ニューヨークにある公表していない個人事務所の関連費用」「ベルサイユ宮殿での再婚相手との結婚式費用」などの話が以前から日産社内であったそうで、「ゴーン氏は離婚の際に慰謝料を取られてお金に困っていたという情報もある」という。さらに、ゴーン容疑者のお金遣いに関しては「ケチ。あまり食べ物とか着る物に派手な使い方はしない。むしろ蓄財するという感じで、日産社内の噂で『いずれブラジルの大統領選挙に出るんじゃないか。そのための政治資金を貯めているんじゃないか』とも言われていた」と明かす。

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最終更新:11/21(水) 6:03
AbemaTIMES

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