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プロ野球本塁打王の体格はメジャー平均並!?データで比較

11/21(水) 17:00配信

Baseball Geeks

プロ野球や高校・大学の神宮大会も終わりシーズンオフに入った。シーズンインまでに身体に大きな負荷をかけたトレーニングを行うチームや体重を増加させたいという選手も多いのではないだろうか。一方、「体重は増やしたほうがいいの?」「理想の体重は?」といった疑問がある選手もいるかもしれない。
ところで、各スポーツ競技は求められる運動様式やトレーニング内容が異なる。そのため、身長、体重といった体格の値には各競技の特性が表れる。野球競技でも同様に、ホームランを打つ選手、盗塁をする選手などの役割が異なる選手は、それぞれに適した体格を有していると考えられる。そこで今回は、プロ野球選手、メジャーリーガー、高校球児の体格について比較を行った。また、野球と他の競技との体格も比較し、野球選手の特徴をあぶり出した。

相対的な体格の指標BMIとは?

体格を評価する代表的な指標には、身長・体重がある。身長は長育(身体の長軸に沿った計測値)、体重は量育(身体の質的計測値)の代表的な基準だ。これらの計測は比較的容易かつ正確である。しかし、図に示したように体重は身長に比例して大きくなるので、身長が増加している成長期の選手や、身長が異なる他選手と体重を比較する場合には注意が必要である。
そこで、今回はBody Mass Index(以下、BMI)に着目した。BMIは体重を身長の2乗で除す(体重(kg)/身長(m)2)ことで得られる体格の相対的評価指数だ。この値が高くなるほど、身長のわりに体重が多いということを意味する。BMIは、身体を構成する体脂肪量とそれ以外の除脂肪量の両方を含んでいる。脂肪量が少ないアスリートであれば、BMIは除脂肪量(筋量の指標)として活用できる。一方、脂肪量が多い選手や減量したい選手については、BMIと体脂肪率を合わせて評価する必要がある。

プロ野球本塁打王のBMIはメジャー野手と同程度

※表1データの詳細:NPB選手2238名(1965年生まれ以降)、MLB選手1362名(2016年時)、高校生一般男子(文科省データ)、一般球児1616名(著者調査)、甲子園出場球児1235名(著者調査)、大阪桐蔭ベンチ入り選手

まず、ボールを遠くに飛ばす能力に長けた選手を抽出するために、本塁打王のタイトルを獲得した日本プロ野球(NPB)野手のBMIを算出した(表1)。その値は26.9であり、MLB野手の平均26.6と同程度の値だった。
ボールとバットの衝突を力学的に考えると、ボールがバットの同じ位置に当たった場合、バットのスイングスピードが速いほど打球スピードは速くなる。MLB選手を対象とした研究によると、体重とホームラン数との間に正の相関関係があること、打率と体格との間には関係がないことが報告されている(引用1)。
NPB本塁打王の身長がNPB野手の平均値と同程度であることを考慮すると、BMI(特に体重)を増加させることが、打球飛距離向上に繋がる可能性が考えられる。

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最終更新:11/21(水) 17:12
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