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東京五輪マラソン、午前5時半スタートも検討 猛暑対策 現在の午前7時開始から前倒し

11/22(木) 6:12配信

スポーツ報知

 2020年東京五輪の男女マラソンのスタート時間を、大会組織委員会が現在の計画の午前7時開始から前倒しする方針であることが21日、分かった。関係者によると、同6時開始とする案を軸に本格的な調整に入る見通し。厳しい暑さに配慮したもので、さらに早めてほしいとの意見もあり、同5時30分開始案も検討している。

 東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が大会最終日の9日に実施。招致段階の計画では7時半スタートだったが、暑さ対策として7時に早め、7月に国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得た。しかし、今夏の猛暑を受け、さらなる対策の必要性が浮上。10月末には日本医師会などが組織委に選手の熱中症のリスクが高いとして開始時刻をさらに1時間半前倒しするべきだとする要望書を提出。組織委副会長を務める遠藤利明元五輪相は「もっと(スタート時刻を)早くできないかと、正式にIOCとIF(国際競技連盟)に提案したい」と述べた。

 現行の7時開始ではゴールする9時~9時30分頃の気温は30度を超える見込み。一方、5時30分や6時にスタートできれば、30度到達前に競技を終える可能性が高い。スタート時の気温は1度前後しか変わらないが、疲労がピークに達する終盤からゴール時の気温が抑えられるのは大きい。

 朝7時スタートだった07年大阪世陸男子マラソンでは、酷暑の中で28人が途中棄権した。日本人トップの5位入賞の尾方剛氏(45、現広島経大監督)は「1時間も走ると、もう30度でしたからね。御堂筋を走ってましたけど…」。56位と惨敗した久保田満氏(37、現創価大コーチ)は、尾方氏の「必ずスローペースで始まるから、最初の5キロがウォーミングアップ」という言葉が印象に残っているという。

 99年に「スペインのフライパン」と呼ばれるセビリアでの世陸男子マラソンで銅メダルを獲得した佐藤信之・亜大監督(46)は「夜7時スタートで30度を超えていたが、レースが進むにつれて気温が下がったので安心感があった」と振り返る。早朝スタートについては「東京五輪は逆。どこまで気温が上がってしまうのだろうという恐怖感との闘いになるのでは」と危惧した。

 〇…マラソンのスタート時間前倒しについて、日本陸連の河野匡・長距離マラソンディレクター(58)は「時間や気象条件に合わせていくだけ」と冷静。来年9月の東京五輪代表選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)についても「(当初の)9時台のスタート時間を変えるつもりはない。暑さへの耐性を確認したい」と狙いを語った。

最終更新:11/23(金) 16:23
スポーツ報知

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