ここから本文です

浮世絵で江戸の食文化探る

2018/11/22(木) 14:54配信

共同通信

 浮世絵などに描かれた「食」の表現を通じて、江戸時代の食文化を探る企画展「大江戸グルメと北斎」が、東京・両国のすみだ北斎美術館で開かれている。社会や経済が発展して人々の暮らしが豊かになり、現在につながる和食文化が花開いた時代。担当者は「食が単に命をつなぐ手段でなく、娯楽の側面を持つようになった」と話す。

 うなぎ屋の調理場や天ぷらを食べる美女など、食の場面が描かれた浮世絵からグルメ紹介本まで、食にまつわる史料を一堂に展示。カキの養殖場や砂糖の製造過程を記した書物からは、多種多様な食材が世に出回っていたことがうかがえる。

 食材としてのアンコウをリアルに描いた葛飾北斎の「鮟鱇図」は目玉の一つ。腹を上に向け、カゴに盛られた姿は確かに食欲をそそる…かも?

 もう一つの見どころは、当時のレシピ本を基に再現したメニューの食品サンプルだ。豆腐とニンジンをゆで卵に見立てた「鶏卵様」や、干し柿の中に栗を詰めて揚げた「柿衣」など、今でも試したくなるようなアイデアレシピの数々に驚かされる。

 柿衣など再現メニューの一部は、期間中に美術館周辺のカフェ6店で味わうことができる。店によってはアイスやケーキにアレンジされていて、食べ比べも楽しそう。

 企画展は来年1月20日まで。「鮟鱇図」など一部は展示替えを行う。問い合わせはハローダイヤル、電話03(5777)8600。

最終更新:2018/11/22(木) 15:02
共同通信

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事