ここから本文です

ユーチューブが音楽の定額配信など新サービス開始へ どんな狙いがある?

11/22(木) 11:40配信

THE PAGE

音楽・動画配信で広告なしの有料サービスを開始

 グーグルが運営する動画配信サイト「ユーチューブ」がサービスの大幅な改変に乗り出しました。音楽の定額配信や広告カットなど新しいサービスが提供されますが、これにはどのような狙いがあるのでしょうか。

 米グーグルは14日、傘下のユーチューブにおいて、音楽の定額配信サービス「ユーチューブ・ミュージック」をスタートしました。米国やドイツでは今年の6月に開始しており、日本では少し遅れての開始となります。サービスには広告が入る無料版と広告なしの有料版があり、料金はアンドロイド向けが月額980円、アップルのiOS向けは1280円となっています。

 音楽の定額配信サービスとしては、スウェーデンのスポティファイが先行していますが、ユーチューブ・ミュージックはこれを強く意識したものと考えられます。

 同じタイミングで同社は、既存のユーチューブにおける新しい有料サービス「ユーチューブ・プレミアム」もスタートしています。このサービスの最大のウリは、月額料金を支払うことで、動画の前後などに配信される広告がカットされるという点です。従来のユーチューブは無料である代わりに広告が入るというサービスであり、運営者のグーグルはこの広告収入を主な収益源としてきました。無料であることが重要な意味を持っていたことを考えると、広告なしの有料サービスを加えたことは、大きな方針転換といってよいでしょう。

 料金は、アンドロイド向けが1180円、iOS向けが1550円となっており、ユーチューブ・プレミアムに加入した人は、先ほどのユーチューブ・ミュージック(有料版)の配信サービスも同時に利用することができます。

先行する音楽配信サービスを追走

 これまでグーグルは動画配信サービスとしてユーチューブを、音楽配信サービスとしてGoogle Playミュージックを提供してきました。

 ユーチューブはナンバーワンの動画サイトですが、Google Playミュージックの方は先行するスポティファイに水をあけられていました。同社ではユーチューブ・プレミアムがスタートしたことをきっかけに、将来的には動画と音楽のサービスを完全統合する方針を示しています。ユーチューブが持つ顧客層を使って、音楽配信の分野で先行するスポティファイに追いつくというのが、同社の当面の目標と考えてよさそうです。

 圧倒的な存在感を持つユーチューブが有料配信に乗り出したことで、これまでネットの世界における常識であった「無料+広告」という事業モデルも変わっていくことになるかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11/22(木) 13:48
THE PAGE

あなたにおすすめの記事