ここから本文です

第50回横浜詩人会賞に井上摩耶  行き場のない思い伝える

11/22(木) 12:42配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜詩人会主催の「第50回横浜詩人会賞」に、詩集「鼓動」(コールサック社)の作者、井上摩耶(まや)=横浜市青葉区=が選ばれ、このほど授賞式が行われた。

 井上は1976年、シリア系フランス人の母と日本人の父の間に横浜で生まれ、16歳で単身渡米。孤独やアイデンティティーなどに悩みながら詩作を続けてきた。「鼓動」には3年前に亡くなった父で詩人の井上輝夫への追悼と位置付けた第4詩集。孤独、家族、世界に目を向けた社会時評の3部構成で、25編を収録した。

 選考委員長の福原恒雄は「自分の内部に降り立った切実な表現が重なり、のびやかな作者像が伝わった」と講評。井上は「(自身の)行き場のない思いを伝えるために詩がある。今後はもっともっと外界との接点を持つことで内面を磨いていきたい」と抱負を語った。

 同賞は県内在住または在勤の新人を顕彰する目的で、第5詩集までが対象。今回は、この1年の間に刊行された詩集10作の中から選ばれた。

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ