ここから本文です

がん治療や美容整形のネット広告に法令違反のおそれ 厚労省見解と乖離する実態

11/23(金) 8:01配信

BuzzFeed Japan

6月1日の改正医療法施行後、インターネット上の多数の広告が、違法と判断される可能性のある状態で掲載されている。厚生労働省がBuzzFeed Japan Medicalの取材に対し、見解を示した。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

何に「違法と判断される可能性」があるのか

医療機関の悪質なネット広告から、利用者を守るために改正された医療法。しかし、利用者保護に不可欠な事項が、今もなお、記載されていない。

厚生労働省によると、医療機関のバナー広告(リスティング広告を含む)について、自由診療を広告する場合は「公的医療保険が適用されない旨」「標準的な費用」の記載が必要だという。

公的医療保険は、基本的に効果が証明された治療に適用される。一方、公的保険が適用されない自由診療には、効果が証明されていないものがある。これを明記することは、利用者の選択を助ける。

さらに、自由診療は内容や費用が医療機関ごとに大きく異なるため、標準的な費用など、その内容を明確化し、料金などに関するトラブルを防止することが必要とされていた。

一方、実態はかけ離れている。自由診療に該当する多くのがん治療や美容整形などのバナー広告・リスティング広告には、これらの記載がない。取り返しのつかない選択のための情報にも、違法のおそれのある広告が並んでいるのが現状だ。

高額「治療」を売り込むネット広告の現状

改正医療法が施行されて約半年が経過した11月21日時点。ノーベル賞受賞で話題になったがんの「免疫療法」のキーワードの検索結果には、高額治療を売り込む医療機関の広告が並ぶ。

これらの「治療」はすべて自由診療。自由診療で提供されるがんの免疫療法については、有効性が証明されていないものがあるとして、国立がん研究センターが注意喚起をしている。また、全額自己負担になるため、費用も高額になる。

しかし、「公的医療保険が適用されない旨」、つまり自由診療であると記載されているのは4つのうち1つだけだ。

費用については、1つに「初診20,000円」の記載がある。しかし、リンク先を確認してみると、治療費の例として「194,400円」という数字が挙げられており、初診料とは開きがある。広告の記載が「標準的な費用」とは言えない。

「抗がん剤に耐えられない、他の治療を探している方」「ステージ4対応」「あらゆるがん腫に対応」「心と体にやさしい希望」などの謳い文句が記載されているが、これらは違反広告に該当するおそれがある。

1/3ページ

最終更新:11/23(金) 8:01
BuzzFeed Japan

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ