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地場産業「鉄平石」紹介 諏訪で企画展

11/23(金) 6:06配信

長野日報

 諏訪地域が一大産地の「鉄平石」を紹介する企画展が、諏訪市諏訪1のまちづくりの拠点「すわまちくらぶ」で開かれている。同市内にあった工場の外壁や県内の橋脚の側面に使われた実物、大正時代や現在の採掘場など写真を展示。地場産業を支える諏訪ブランドの概要を紹介し、見慣れた鉄平石を再認識する住民も多い。

 同所運営協議会が企画した。鉄平石は、2400万年前に八ケ岳のマグマで生成したとされる火山岩の一種。何層にも重なった岩が平たく剥げ、硬質なため建材や墓石などさまざまな用途に使われる。採掘は1877(明治10)年ごろから本格的になり、1905(同38)年の上諏訪駅開業で東京方面への出荷が盛んになった。縄文後期の一部の遺跡でも鉄平石が使われていた。

 会場には、諏訪地域内外の建物の外壁の写真、昭和に上諏訪駅から発送された貨物品目の変遷資料も展示。貨物の品別で大正7年は石材が最も多く、昭和30~40年代はみそと同量の発送を示す興味深いデータもある。

 来年1月31日まで。会期を3期に分け、12月中旬から建物に使われた鉄平石、年明けからは外壁以外に使われた鉄平石にスポットを当て、展示替えする。関連イベントとして、鉄平石を使った楽器作りや関係者の講演会なども予定している。

 同所スタッフで学芸員の河原喜重子さんは「地元に溶け込みすぎて普段は意識していないが、自然の恵みを受け、ブランド力があり産業も発展した鉄平石を再発見してほしい」と話していた。

 午前11時~午後4時。水曜定休。問い合わせは、すわまちくらぶ(電話0266・55・1029)へ。

最終更新:11/23(金) 6:06
長野日報

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