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「豆腐一丁を家族で分け合う国」 石田ひかりさんと考える日本の貧困 「恥の文化」が家族から奪ったもの

2018/11/23(金) 7:02配信

withnews

 「子どもの貧困に正直、実感がありませんでした」。俳優の石田ひかりさんは、そう語ります。自身も2人の子どもを育てている石田さん。お金がなく、食べ物に困る家庭がある現実との距離を感じてきたそうです。一方、困窮世帯に食料支援を行う「フードバンク山梨」の米山けい子理事長は、「豆腐一丁を分け合う家庭がある」と語ります。なぜ、日本では貧困が見えにくいのか?低収入にあえぐ家族に、どう手をさしのべられるのか?「フードバンクの日」に当たる今日、二人の対談から考えます。(構成:withnews編集部・神戸郁人)

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<余った食品を企業や個人から集め、困窮世帯に届けるフードバンク。山梨県内にある「フードバンク山梨」は、全国に取り組みが広がるきっかけをつくったと言われています。理事長の米山さんは、その活動を知った時、「次世代につながるもの」と感じたそうです>

米山さん:以前、山梨県内で私たちが実施したフードドライブ(家庭で消費し切れない食品を回収する活動)に、石田さんが協力して下さったと聞きました。

石田さん:そうなんです。ロケで甲府市を訪れた時、地元のスーパーで行われていることを偶然知りました。そこで買い物をして、食品を寄付したんです。これもご縁だな、と感じたことを覚えています。

 米山さんは、どうしてフードバンクを設立されたのでしょうか?

米山さん:2008年に、勤務先である生活協同組合(生協)を退職したのがきっかけです。4人の子どもも既に巣立っており、セカンドキャリアを考えたとき、「世間に恩返ししたい」という気持ちがわいてきました。そこで同年、地元の南アルプス市に事務所を置きました。

石田さん:フードバンクを始めたことには、どんな理由があったのでしょう?

米山さん:仕事を辞める前年、フードバンクの特集番組を見たんです。ラベルの印字にミスがあるだけで、賞味期限を迎える前に捨てられる。そんな食品を扱うと解説されていました。「もったいない食べ物が福祉に役立つ。次世代につながる活動だ」と考え、始めました。

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最終更新:2018/11/23(金) 23:50
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