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太賀が語る仕事、家族との関係「甘やかされすぎて溺れそうと思った」

11/23(金) 10:50配信

BuzzFeed Japan

俳優・太賀が主演する映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」が現在公開中だ。リアリティーある芝居で若手実力派と呼ばれるが、今作については「可愛げを出すのに苦戦した」と語る。原作は漫画家・歌川たいじの実体験をつづったコミックエッセイ。虐待を受けながらも、それでも母を愛そうとする主人公タイジを太賀、その母を吉田羊が演じる。作品で描かれた複雑な親子関係についての思い、さらに自身と家族の関係についても聞いた。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

――脚本を最初に読んだ時の感想はどうでしたか。

歌川たいじという主人公は壮絶な人生をおくっていて、悲しい出来事の方が目について、演じる上ではハードルが高い作品かなと思っていました。参考として歌川さんの原作漫画を読んだんですが、絵のタッチが優しく、温もりがあって、物語の本質はそこにあると思うことができた。

単に悲しいだけの映画じゃなく、そこを乗り越えていく強さや愛情がこの作品にはある。これならやれるかもしれないと思いました。

――監督から役作りで要求された部分はありましたか。

僕自身はこれまでリアリティを重視した芝居をやってきたんですけど、監督からは「現実より10センチ浮いた世界観でやってほしい」と言われました。リアルな芝居というより、ポップさ、明るさをどうやったら出せるかについて監督とディスカッションしましたね。

その10センチがあることで、より多くの人に理解してもらえるし、この映画が持つ明るさだったり強さだったりが評価されるという、監督の意図に乗っかってみました。

タイジが持つ、柔らかさであったり可愛げを表現するのには苦戦しました。僕自身にあまりなかったものだったので。そこは持っているものを引き出すのではなく、作っていく作業だったと思います。

これまで元気で面白くて三枚目という役はやってきたんですけど、今回はそういうものとは違いました。

――原作では歌川たいじさんがゲイであることを明かしていますが、今回の映画ではあえてその部分に触れていません。そこは意識しながら演じましたか。

その部分はクランクイン前から監督、プロデューサーさんとも話し合っていました。

監督としては、そこをあえて言及するのではなく、ゲイの方が当たり前のようにいて、当たり前のようにそういう方の話がある。あって当たり前であることの方が重要だと聞いて、そこは凄く共感できました。

歌川たいじさんという実在する方を演じるので、僕が演じる上ではその部分は省いていません。ただその部分を誇張するのも違うので、歌川たいじを演じることを突き詰めました。

――歌川さんは今回の撮影現場にも来ていたそうですね。

毎日のように現場に来てくださって、手作りのお菓子であったり、劇中にも出てくる混ぜご飯を作ってくださったりとか。献身的に現場に関わってくださって、支えになってもらいました。

ただシーンごとに、その時実際はどんな気持ちだったのかは聞かないようにしていました。歌川さんも干渉するのではなく、ずっと見守ってくださって。仕草や所作、たわいもない会話の端々に、品の良さであったり、精神的な柔らかさであったり、歌川さんを演じるヒントを見つけることができました。

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最終更新:11/23(金) 10:50
BuzzFeed Japan

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