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キャッチフレーズは『お値段異常』…“1円セール”の激安家具店「大手とは局地戦のみ」で売上増

11/24(土) 8:11配信

関西テレビ

兵庫県小野市。人口4万8000人ののどかな町で、週末になると行列ができる家具店が!

男性客:
「今日はですね、この椅子を買いました。1円で」

女性客:
「財布から1円出して、本当に1円だけでいいのかなと思いながら(笑)」

カラーボックス、テーブル、イス、全部1円とは…。

さらに店内には、メーカー希望価格9万円以上の食器棚が1万9999円。テーブルも椅子4脚がついて、26万円が4万9999円と6割、7割、8割引きのオンパレードなんです。

しかも置いてある家具は全て新品。

村田店長:
「普通に仕入れていたらこの値段では出せないので、これにもワケがあるんです」

激安家具店の激安すぎるワケに迫ります!

■“ワケあり商品”と“倉庫”

兵庫県小野市と加古川市に店を構える激安家具店「BIGバリュー」。

店長の村田さんにご挨拶すると、そのポロシャツにはデカデカと『お値段異常!!』の文字が…。

BIGバリュー・村田店長:
「“お値段異常BIGバリュー”というキャッチフレーズでやってます」

どこかで聞いたような気もしますが…、早速激安のワケを教えて頂きます。

薄田ジュリアキャスター:
「このソファ。雰囲気もよさげな。ゆったり座れる感じですね」

村田店長:
「電動タイプになってまして、お掛けいただくと側面にボタンがあります」

2人掛けの電動ソファ、メーカー希望価格は18万5760円。思わず眠っちゃいそうなほど高級感のあるソファですが…。

村田店長:
「税抜きで1万9999円。88%オフです!通常、電動ソファは2つに分かれている時に連結されていることが多いんですが、これは連結金具がかみ合わない組み合わせなんです。連結が止まらないというだけで18万円台の商品が税抜き1万9999円で買えると」

BIGバリューの家具が新品なのに激安の理由、それは全て『ワケあり』の商品なんです。

シングルベッドのフレーム。よ~く見ると頭の上のライトが一個足りていません。その理由で本来7万円以上のものが9999円で販売されています。

村田店長:
「こちらのカウンターは、メーカーさんの希望価格は18万7488円。ちなみに販売価格は税抜きで1万9999円です」

そう店長が紹介したキッチンカウンター。実は、日本人の成人女性にとっては微妙に背が高いんです。逆に言えば、背の高い人なら問題なく使えそうです。

村田店長:
「ワケありというと、どうしても皆さん小傷があったりとか、色のむらがあったりとか悪いイメージを持たれるんですけど、 需要と供給のバランスで不人気商品が極端な激安になっていたりとか、色んな理由で安くなっています」

そんな激安を支えているのが“倉庫”。ここにBIGバリューならではの秘密があるんです。

敷地面積7000坪の中に、あっちにもこっちにも倉庫が!しかも店から車で5分。店の近くにたくさんの倉庫があるおかげで、ワケあり商品や在庫を大量に仕入れることができるんです。

さらにその場の現金取引で仕入れることもあり、メーカーには在庫がすぐにお金にかえられるというメリットも。こうしたWIN=WINの関係を築き、仕入れ値を抑えているのです。

それにしても、売っている商品はどれも激安。本当に儲かっているんでしょうか?

村田店長:
「わずかギリギリの利益しかいただいてません。たくさんの人に来ていただかないと成り立つ商売ではないんですど、おかげさまで遠方からもお客様に来ていただいて店は大変繁盛しています」

1個の利益はわずかでも、激安をウリに多くの客に買ってもらうことで、売り上げは2008年度に9億5000万円だったのが、2017年度には20億円と、年々右肩上がりなんです。

男性客:
「(Q.よく店には来ますか?)見には来るよ。買ったのは……だいぶ買うとるな(笑)」

別の男性客:
「炊飯器置く台あるじゃないですか、あれ買いました。テレビ台も買いましたね。先週も来たんです(笑)」

■大手に“局地戦”で勝てることだけする

激安店として業績好調のBIGバリュー。実はかなり歴史の古い会社なんです。

BIGバリュー・山本社長:
「もともとはそろばん屋だったんです。弊社は『やまもとそろばん店』と申しました」

創業は90年前。小野市の地場産業「そろばん」の製造会社としてはじまり、1970年代にその技術を活かし、『珠のれん』が大ヒット!そこから家具業界に参入しました。

 実は、10年ほど前までは高価な家具も扱っていましたが…。

山本社長:
「大手の家具屋さんが全国展開されている中で我々のような弱小が生き残っていこうと思ったら、全てで戦いをするのでなくて、“局地戦”の中でのみ戦う。そこで勝てることだけするということを考えたら、結果こうなったんですね。以前はアイボリーと茶色の落ち着いた店構えだったんですけど、今の外観はてんやわんやみたいな(笑)」

そして、激安店になると同時に始めたのが週末の目玉セール。数量限定のためオープンの3時間前から並ぶ人も!

午前10時の開店と同時に大勢のお客さんが店内へ。そしてほとんどの方が支払うのは…1円。1円。1円!当然お客さんのレシートも、1円です!

男性客:
「(Q.何を買いましたか?)折り畳みのテーブル。1円。ガソリン代払っても値打ちあるね」

別の男性客:
「狙い通りテーブルを買いました。(Q.これだけ買って帰るんですか?)はい。いつも」

激安の店で、なぜさらに安い“1円セール”を行うのか、社長に伺うと…。

山本社長:
「それはやっぱり、お客様に喜んでいただきたいということと、お客様に強い印象を持っていただきたいというのが1番ですね。1度お越しいただけたら何度もお越しいただける。その入り口として1円というものもやっております」

その言葉通り、1円の目玉商品を買ったついでに…。

客:
「ソファベッドを買いました。8638円。(Q.1円のついでに8000円は高く感じませんか?)そうですね(笑)でもソファベッドも元は高かったんで、お得」

行列のできる週末セールでお客さんを呼び寄せ、1度来たら、その安さに2度3度足を運ぶ。その戦略で今後もどんどん店舗を増やす予定だそうです。

村田店長:
「100万円のお客様が1人来るよりも、1万円のお客様に100人来ていただきたいです」

※記事中の商品価格は全て税抜きで取材当時のものです


(関西テレビ11月20日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

最終更新:11/24(土) 8:11
関西テレビ

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