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米朝高官協議 12月に開催ずれこむ可能性大

11/26(月) 15:47配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】今月末に実施されるかが注目されていたポンペオ米国務長官と北朝鮮・金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長の協議は、当初の見通しよりずれこみそうな雰囲気だ。

 朝米(米朝)高官協議の日程が速やかに決定されなければ、年内の北朝鮮・金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のソウル訪問と来年初めの朝米首脳会談開催につながる対話ムード、朝鮮半島平和の基盤を確固たるものにするという韓国政府の構想にも影響が出る可能性がある。

 朝米高官協議は今月8日(米東部時間)に予定されていたが延期され、改めて今月末の開催が推進されると伝えられたが、日程が決まったという知らせはない。米国が27~28日にニューヨークで高官協議を開くことを提案したが、北朝鮮が返答していないとの話も出ている。

 米国が南北の鉄道連結に向けた北朝鮮区間の共同調査を独自制裁の例外として認め、来年春に予定されている定例の韓米合同野外機動訓練「フォールイーグル」の規模を縮小すると発表したことで対話ムードに肯定的な影響があると期待されたが、まだ北朝鮮の動きはみられない。

 トランプ米大統領とポンペオ氏が出席する主要20カ国・地域(G20)首脳会議が30日(現地時間)からアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれる点を考慮すると、遅くとも今週初めの26~27日中に関連動向が把握されなければ、今月末の高官協議開催は難しくなるとの見方もある。

 北朝鮮は今月初めに高官協議を延期した際に「互いにスケジュールが詰まっている」と理由を伝えたとされるが、日程がなかなか決まらないことからその背景に関心が集まっている。

 まず、朝米間で「非核化と相応の措置」を巡る見解の違いが大きいのではないかとの分析だ。

 北朝鮮は東倉里のミサイルエンジン実験場の永久廃棄に加え、米国の相応の措置に応じた寧辺の核施設の永久廃棄を提案したが、北朝鮮の提示した条件に米国が満足できていないのではないかとの観測が出ている。北朝鮮は制裁緩和を望んでいるが、米国は非核化の後に制裁緩和を行うとする立場を崩していない。

 このほか、北朝鮮内部で交渉戦略を立てるための準備期間が必要だとする見解もある。このような脈絡から、現在対米交渉を主導している統一戦線部と対米交渉における専門性を蓄積してきた外務省の間で役割などがうまく調整されていないのではないかとの観測も出ている。

 米国は高官代表のポンペオ氏と実務交渉代表のビーガン北朝鮮担当特別代表がどちらも国務省所属なのに対し、北朝鮮は高官代表の金英哲氏と実務交渉代表の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が別の組織に属する。

 一方で、金英哲氏とトランプ氏の面会について米国が返事をしていない可能性があるとの見方も出ている。北朝鮮はトランプ大統領に会うことで2回目の朝米首脳会談について確実な返事を受け取り、制裁緩和においても進展を期待する反面、米国は成果が担保できない面会をためらっているのではないかとの分析だ。

 韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「交渉の実質的な部分が問題なら、会って意見の違いを縮めることができるため、会わない理由がない」としながら「トランプ大統領との面会が確定していないことが、高官協議の遅延に影響を与えた可能性がある」と述べた。

 今月中に高官協議が開かれなかったとしても、朝米間の交渉が決裂する兆候は捉えられていないため、対話再開の流れには大きな変化がないものとみられる。

 

 だが朝米対話の膠着(こうちゃく)状態が長引けば、金正恩氏の年内のソウル訪問や年明けの2回目の朝米首脳会談開催など、首脳外交の日程は後ろ倒しになる。

 なかでも朝米首脳会談は「非核化と新たな朝米関係の樹立」に向けた会談の実質的な内容調整のほか、警備や儀典など実務的な準備事項が少なくなく、一定の期間が必要だ。

 一方で、金正恩氏の年内の訪韓は朝米対話と関係なく推進されるとの観測もある。朝米対話が停滞するほど、南北それぞれが首脳会談を通じて突破口を設けようとする要求が高まる可能性があるからだ。

 梁教授は「南北が首脳会談を通じて朝米対話を促進しようと考える可能性もあるが、12月中旬が過ぎれば北も決算に入らなければならず、金正日(キム・ジョンイル)総書記の命日(12月17日)もあるため、年内のソウル訪問の可能性が低くなるのは事実だ」と説明した。

最終更新:11/26(月) 15:47
聯合ニュース

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