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次の100年へ。早大ラグビー蹴球部が創部100周年記念式典。約1200人が祝う。

11/26(月) 11:36配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 大正7年(1918年)の創部から、どんなときも日本一を目指す歴史を積み上げてきた。
 早稲田大学ラグビー蹴球部が11月25日、都内のホテルで創部100周年を祝う記念式典を開いた。集まったのは約1200人。歴史を紡いできた指導者、往年の名選手、各年代の部員たちに加え、好敵手、仲間も時間をともに過ごし、次の100年へ向けての思いを新たにした。


 関東大学対抗戦での優勝34回、大学選手権優勝15回はともに最多。日本選手権でも4回優勝している。2017年までの100年の間に1007の公式戦を戦い801勝。通算勝率80.8パーセントは、常勝軍団と言っていい足跡だ。
 あるOBが言っていた。
「80パーセントを超える勝率は、突出した指導者がいたときだけ、あるいは好選手が揃ったときだけ勝ち、そうでないときは負けてばかり、ということではないと示していると思います」
 理論と伝統、誇りの継承を、途切れることなくおこなってきた。


 大東和美OB会会長の挨拶で始まった記念式典では、多くの来賓が壇上に立ち、ラグビー部への思いを口にした。
 1971年1月16日、浪人していた時代に早稲田ラグビーの存在を知ったと話したのは田中愛治早大総長だった。
「私は駿台予備校に通っていました。その日、日本史の先生が授業の冒頭に10分ほど、『諸君は昨日の早稲田のラグビーを見たか。体重ではかなわない新日鐵釜石に勝ったんだ』と話し始めたんです。受験前の大事な時期だったので、よく憶えています」
 ユーモアをまじえながら、部への尊敬の念を表した。


 何人もの人が早稲田ラグビーの根幹にある考え方として話したのが、進取の精神だ。
 知恵を絞り、常に新しいものを生み出す。立ち止まることなく、他のチームがやらないことを先にやる。
 すべては、小よく大を制す、柔よく剛を制すという、チーム誕生の頃から大切にしてきたスピリットが原点だ。それを貫いてきたから、体格的に恵まれぬ部員たちが築いてきた歴史は、数々の栄冠に彩られた。


 式典の終盤、現在チームの指揮を執る相良南海夫監督が「(2日前の)早慶戦で勝ってよかった」と話したスピーチの中で言った
「早稲田のラグビーはいつも学生のものだと思っています」
 今季の主将を務める佐藤真吾も部歌「北風」を歌う前に話した。
「自分たちの手で日本一を勝ち取り、荒ぶるを歌いたい」
 その年がどんな戦力であろうと、決して日本一を狙う旗はおろさない。そして、目標を掲げるだけでなく、それを達成するために研究し、鍛錬、勝負を挑む。それが早稲田ラグビーだ。
 100年間繰り返されてきたことは、今年も実行されようとしている。
 会に参加した全員がそう感じた。

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