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ヒラリー・クリントンさんがヒラリと手のひら返し「移民は規制すべき」 米世論見て宗旨替え?

11/26(月) 12:58配信

FNN PRIME

「欧州は移民を規制すべき」

「欧州は移民を規制しなければならない」
大統領選で移民を排撃するトランプ候補と対決したヒラリー・クリントンさんが、ここへきてこう言い放った。英紙ザ・ガーデアンのインタビューに答えたもので、24日同紙電子版で伝えられた。

(画像)“脅威”と感じるほどに押し寄せる移民

「アンゲラ・メルケル独首相のように(移民に対して)寛大で情けある態度で接することには尊敬の念を抱くものですが、欧州はもはやできることはし尽くしており『これ以上は難民の受け入れを助けることは出来ない』と明確に宣言すべきです。というのも、もし移民問題を処理しないと国民の憤りを買うことになるからです」

その例として、ヒラリーさんはこうも言った。
「英国が欧州連合離脱によって大きな経済的損失を被るのも、元はといえば難民問題が原因でした」

ヒラリーさんはまた、大統領選でトランプ候補に破れたのも自分が移民をめぐる国民の不安を無視したからで、逆にトランプ候補側はこの問題を不当に利用したと批判し、欧州でも同じ過ちを犯せばポピュリスト政治家の排出に手を貸す危険があると警告した。

「移民改革」を公約に掲げていたヒラリーさんが・・・

つまり、ヒラリーさんは移民を規制するのが正しいと言っているわけではなく、この問題を放置すると保守派を利することになるので移民の門戸を閉じるべきだとしたわけだ。しかし、ヒラリーさんは先の大統領選では移民に大きく門戸を開く「移民改革」を公約に掲げていただけに、手のひらを返したような今回の発言には裏切られたと思う者も少なくないようだ。

「ショックだ。右翼の政治指導者を喜ばせるために迫害を逃れて欧州に亡命を求めてやってくる人たちを止める必要があると言うのは間違っている」
米国難民移民委員会のエスカインダ・ネガシュ会長は、ニューヨーク・タイムズ紙にこう語っている。

次期大統領選を控え“本音”で勝負か?

また、ヒラリーさんの元助言者のピーター・ダオウ氏はツイッターでこう批判した。
「ヒラリー・クリントンはなぜ右翼の憎しみ野郎の言うようなことを言い出しのだ。問題は移民ではない。外国人嫌悪なのだ。感謝祭の最中は政治のことを考えないようにしていたがこれは悪だ」

一方保守派のワシントン・タイムズ紙はヒラリーさんの発言を皮肉っぽく捉えた。
「国境の壁建設に反対するヒラリー・クリントンは、欧州の移民は減らすべきだと考えている」

ヒラリーさんがなぜここへきて移民問題で宗旨替えをしたのかは定かではないが、時あたかもメキシコとの国境には数千人とも言われる中米の難民たちが押しかけて米国民の間でも危機感が募っている。

世論調査を見て宗旨替え?

世論調査に定評あるモンマウス大学が最近行った移民問題に関する調査では、米国民の70%が不法移民を問題視しており、今国境に迫っている難民たちについても53%が脅威だとしている。

2020年の大統領選に出馬の意欲があるとも伝えられるヒラリーさん、移民問題では建前を捨てて本音でのぞもうというのだろうか。
(執筆:ジャーナリスト 木村太郎)
(イラスト:さいとうひさし)

最終更新:11/26(月) 12:58
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