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国交省、JALとANAに立入検査 パイロット飲酒で

11/27(火) 19:38配信

Aviation Wire

 国土交通省航空局(JCAB)は11月27日から、日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)グループで発生したパイロットの飲酒による便遅延について、両社への立ち入り検査を開始した。16日に両社が提出した再発防止策に基づき、調査するものとみられる。

 JALには27日から29日まで、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAとANAウイングス(AKX/EH)の2社には28日から30日まで、それぞれ立ち入り検査を実施する。

 JALのトラブルは、英国時間10月28日(日本時間29日)に発生。ロンドンを28日午後7時(日本時間29日午前4時)発の羽田行きJL44便(ボーイング777-300ER型機、登録番号JA733J)に乗務予定だった副操縦士が、飛行機へ向かう送迎バスに乗り込んだ際、バスの運転手が副操縦士からアルコール臭を感じたため、再検査を実施。英国の規定値を大きく超えるアルコール量が検出され、身柄を拘束された。

 同便は1時間9分遅れの午後8時9分に出発し、羽田には1時間1分遅れの29日午後4時56分に到着した。

 ANAのトラブルは、10月25日に発生。ANAウイングスの機長(当時)は、乗務前日の24日午後5時から午後10時まで、滞在先の沖縄県石垣市内で、同僚のANAパイロットと2人で飲食した。翌25日朝、機長が体調不良を訴えたためパイロットの交代が生じ、機長が乗務予定だった国内線5便にそれぞれ1時間弱ずつの遅延が発生した。当該機長はその後、11月6日付で諭旨退職処分を受けた。

 JALは11月16日に、監督するJCABに社内調査の結果と再発防止策をまとめた報告書を提出。ANAとANAウイングスのほか、ANAHD傘下のエアージャパン(AJX/NQ)の3社も同日付で対応策を提出し、飲酒量を明文化し規定に盛り込むほか、パイロット全員を対象に、持ち運びできる呼気検査機を順次貸与するとしている。

Yusuke KOHASE

最終更新:11/27(火) 19:38
Aviation Wire

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