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“人を褒めるテクニック”を心理学者に聞いたら、「そんなものはない」と一刀両断された

11/27(火) 12:04配信

新R25

最近「褒める」力が試されているような気がしませんか?

企業のなかには「褒め会」と言って時間を設け、お互いに褒めあう時間を設ける取り組みをしているところがあったり、人をうまく褒めるための本が売れていたり、セミナーが開催されたりしています。

人を褒めることがいいことなのはわかります。でも、人を褒めるって結構むずかしくないですか…!?

「ウソ臭い」と思われたり、なんだか恥ずかしくなって言葉を濁してしまったり。

というわけで今回は、「上手に人を褒めるテクニック」を心理学者の内藤誼人先生に聞いてきました。

〈聞き手:いしかわゆき(新R25編集部)〉

褒めテクなんてない。言うか、言わないか

いしかわ:
最近「褒め力」の需要が高まっている気がするのですが、人のことをどう褒めたらいいのかイマイチわからなくて…。いい「褒めテク」があれば教えていただきたいです!

内藤先生:
え、テクニックなんてないですよ?

いしかわ:
そ、そんな…!!

内藤先生:
褒め方なんてね、ぶっちゃけなんでもいいんです。褒めること自体に意味があるんですから。

いしかわ:
褒めることに意味がある…

内藤先生:
そう。まず「言うこと」が重要。「言うか、言わないか」の二択しかないんです。

でも、これができる人が意外と少ない。心のなかで「すごいなぁ」と思っていても、言わなきゃ意味がないのに、みんな照れ臭くなって結局言わないんです。

これってすごくもったいない!! だって、褒められてうれしくない人なんていないんですよ。というのも、「褒める」という行為は、言葉で相手の身体をさすっているのと同じなんです。

いしかわ:
言葉で身体をさする…?

内藤先生:
動物でも、母親が赤ちゃんを撫でたり、猿が毛づくろいをしたりしますよね。あの行為を「グルーミング」といって、相手を気持ちよくさせる行為なんですが、「褒め言葉」は「声で相手を思いやる」ボーカルグルーミングなんです。

だから、「褒め言葉」というと、相手を持ち上げるような言葉を想像しがちですが、「がんばれ」っていう勇気づけの言葉や「お疲れ様」ってねぎらいの言葉もぜんぶ褒め言葉なんですよ。

いしかわ:
確かに、優しい言葉をかけられるとうれしい気持ちになりますね。

でも、言葉によって効果が違うとかないんですか? 何かこう、言い方とか…

内藤先生:
いや、ぶっちゃけなんでもいいです。

セリフや条件をいろいろ変えて、褒められた人の心理状態を調べてみた実験があるんですが、結論、セリフはなんでもいいんです。

いしかわ:
極端な話、「すご~い!」みたいな単純なものでもいいんですか…!?

内藤先生:
最高ですね!!

逆に、褒めるのが苦手な人がいろいろ考えて褒められなくなるほうが、意味がないですよね。

いしかわ:
うっ…肝に銘じます…

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最終更新:11/27(火) 12:04
新R25

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