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「30km以上は走らない」常識破りのマラソン異端児、設楽悠太【福岡国際マラソン2018File】

11/28(水) 14:02配信

テレ朝POST

今年2月、東京マラソンで16年ぶりに男子マラソン日本記録を塗り替えた設楽悠太。日本実業団陸上連合から送られた報奨金1億円を手にし、一躍時の人となった。

その実、彼がなぜ歴史を変えることが出来たのか、本人も含めそこに言及できるものがいないというから不思議だ。

結果を出したということは、当然何か理由があるはず…と考えてしまうのが世の常だが、結論から言えば、彼はこれまでのマラソン界では考えられない“常識破りな挑戦”をしている。だから本人にも誰にも説明がつかない、ということに尽きる。

日本陸連マラソン強化・戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏は、彼のことをこう評する。

「常識にとらわれない。僕は彼が何を考えているのかよく分からない。我々がこうやって欲しいっていうのは通用しないタイプですね。それが彼の魅力でもあるし、宇宙人」

マラソン界のレジェンドも宇宙人と言わざるを得ない、まさに未確認だらけのアスリート。どの業界においても「異端児」が天才と称され、時を経て「常識」となるまでには時間がかかるものなのだ。

野菜は食べない、30km以上は走らない

なにせ、彼は私生活からトップアスリートとは思えない暮らしを送っている。

所属するホンダの寮の冷蔵庫は、コーラとビールで溢れていた。また、食事では大嫌いな野菜をほとんど摂らないという。食生活にはあまり気を遣わずに自分の食べたいものを食べている。

さらに驚きは、そのトレーニングだ。

「40km走を取り入れたら体も持たない。30km以上は走らない。マラソン練習に答えはないというか、自分に合った練習が見つかった」(設楽)

マラソンに挑む多くのランナーは、練習の根幹ともいえる40km走はもちろんのこと、多いときには月1000km以上もの走り込みを行っているものだ。

しかし、なんと設楽の場合は普段の練習の距離は“30kmまで”しか走ることはないというのだ。だからといって特別に変わった練習もなければ、筋トレもしない

指導する小川智コーチにとっても、「練習量は他の選手より少ないと思っています。1回1回の練習の質が高いというか、もともと持っている能力が高いからあのレベルまでいけるのかもしれないですけど…」と、ここまで練習量が少ない選手は経験がないという。

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最終更新:11/28(水) 14:02
テレ朝POST

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