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<北朝鮮メディア>日本を集中非難 「殺人犯罪は日常」「人間憎悪の思想が蔓延」と罵倒 韓米に対しては非難自粛、なぜ?

11/28(水) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

金正恩政権が韓国と米国と交渉局面に入って以降、北朝鮮の国営メディアは両国に対する非難を自制している一方で、攻撃の矛先を日本に絞っている。 最近は連日のように過去の日本の植民地支配に対する清算と謝罪、賠償を強調する片方で、日本社会の不条理と犯罪をことさらに取り上げて非難のトーンを強めている。

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11月25日の労働新聞は6面で、「殺人犯罪が幅を利かせる日本社会」と題する記事を掲載した。記事は「最近,日本の『東京新聞』と『毎日新聞』などが、国内で殺人犯罪がたて続けて発生しているニュースをわれ先に伝えている」
として、11月5日の島根県、11月9日の石川県で発生した殺人事件を取り上げた。

労働新聞は次のような日本社会分析を披露してこき下ろした。

「驚くべきことは、殺人を犯した者たちに罪責感というものが少しも見当たらないこと…日本社会では恐ろしい殺人犯罪が発生するのは日常的なこと…日本で発生している殺人犯罪は、人間憎悪の思想が蔓延して腐り病気になった資本主義社会の真の姿を見せている」

北朝鮮国営メディアの柄の悪さは今に始まったことではないが、罵詈雑言のオンパレードだ。

◆韓・米非難は自粛し日本を標的に
労働新聞は普通6面で発行される。1面から4面にかけては主に指導者の礼賛と国内のニュースが掲載され、5面と6面は反帝国主義教養、階級教養と短く外国情報を扱うの普通だ。反帝国主義教養の主な攻撃の標的は米国と日本で、階級教養では、主に韓国とそれに同調する国内の敵を取り扱ってきた。

だが、今春から韓国、米国との対話ムードが続く中で、反帝国主義教養の攻撃対象は日本にはっきり集中している。例えば、3月26日付けの朝鮮中央通信は論評で、
「社会全体が丸ごと反人権犯罪によって腐り切った戦犯国家の日本」、「日本社会で父母が自分の子どもを殴り殺すことぐらいは極めてありふれたこと」と日本社会を悪し様に罵り、あげくには、「自分らの変態的な性的快楽を追求して東京の都心に世界にない高齢者遊郭まで運営」との悪態まで飛び出した。

だが、労働新聞は情勢の変化によって非難と自制を繰り返すメディアだ。現在のように、韓国、米国との交渉・対話の足踏みが長く続くと、非難の対象は、また日本から韓国、米国に戻って行くだろう。(パク・ヨンミン)

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