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救急車を呼ぶか迷ったら  知っておくべきこと

11/28(水) 17:11配信

時事通信

 消防庁の調べによると、救急車の利用の約半数は軽症だとされています。これらは、救急車が必要なく自力で受診が可能な人たちです。実際、救急外来で勤務していると、「風邪をひいた」「手をけがした」といった、ごく軽い症状で救急車を利用する人があまりに多い、という事実を目の当たりにします。救急車を便利なタクシー代わりに利用する方も大勢います。本当に必要な人のところに救急車の到着が遅れる原因となるため、救急車の適正利用は非常に大切です。

 では、どんな症状なら救急車を呼ぶべきなのでしょうか?

 救急車を呼ぶかどうか迷った時、何を根拠に救急要請するかを判断すればいいのでしょうか?今回は、救急車の利用にまつわる、知っておくべき知識を紹介します。

 ◇救急車を呼ぶべき症状

 急に何らかの症状が出てつらい時に、救急車を呼ぶべきかどうかを悩む心の余裕は大抵ありません。よって普段から、「どういう症状なら救急車を呼ぶべきか」についてある程度知っておくことが大切です。また、「自分ならタクシーなどを使って自力で病院に行く」という方でも、他人が何らかの症状で苦しんでいる時に、「救急車を呼ぶべきでない」という判断をその場ですることは非常に困難です。

 そこでお勧めなのが、消防庁が作成している「救急受診ガイド」を読んでおくことです。大人と15歳以下の子どもに分けて身体の部位別に症状が列記されており、それに当てはまる場合は救急車を呼べばいい、という判断が簡単にできるようになっています。イラスト付きで読みやすく、誰にでも分かりやすく書かれていますので、インターネットでダウンロードし、日頃からチェックしておくのがお勧めです。

 ◇専用のコール方法

 救急車を呼ぶかどうか悩んだ時は、市町村の「救急安心センター」(相談窓口)に相談する手があります。番号は「#7119」で、詳細は各市町村のホームページでも確認できます。「近くの救急病院がどこにあるか」や「応急手当てはどうすれば良いか」といった相談をすることもできます。原則24時間365日体制で、看護師などの相談員が相談にのってくれます。

 また、子どもの症状で救急車を呼ぶべきか悩んだ時は、小児救急専用の電話相談窓口「こども医療電話相談」が利用できます。こちらの番号は「#8000」です。小児救急の電話相談は、地域によって利用可能な時間帯が異なります。事前に厚労省のホームページで確認しておきましょう。

 「救急車を呼ぶべき症状」に当てはまるような、明らかに緊急性の高い場合を除き、迷った場合はこうした専用のコールを利用するのも良い方法でしょう。慌てている時に番号を調べる余裕はありませんので、普段から携帯電話などに入れておくのがお勧めです。

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最終更新:11/28(水) 18:06
時事通信

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